最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

プロフィール

Luxemburg

Author:Luxemburg
ときどき生存確認程度に記事を書いてます。体も心も生きてます。


最近のトラックバック


月別アーカイブ


参加しています
Under the Sun、護憲派アマゾネス軍団
/JANJAN参考サイト
DATE: CATEGORY:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
DATE: CATEGORY:未分類
世界恐慌以来の危機かといわれる時期にあって総理大臣を引き受けた麻生、日本が今どうあるべきか、どう進むべきかの指針を示すべき所信表明演説を、民主党が財源を示していないだの、問題を政局化しようとしているだのというおよそ品位のない、おそらく憲政史上最大の汚点を残すような恥ずかしいものにしてしまった。
逆に、小沢は代表質問において質問と言うより、そして政権交代後の日本のビジョンを明確に示した点でこれもまた特筆すべきものだった。 我々が求めているのはただ単に景気回復とか賃金の上昇などという問題だけではない。日本のあり方、国の姿そのものがおかしいのではないか、という点である。小泉が構造改革なるでたらめを掲げて、この国の姿を変えるかのような安い手品で幻想をばらまいたのも、それがばらまけたのも、国民のそういう声があったからである。残念ながら小泉は、困り果てた病人をだましてインチキ商品を売りつけ、一層困らせるだけの新興宗教の教祖のような役割しか果たせなかったが、小泉が哀れなピエロとなって退場したことに現れたとおり、自民党ははっきりと生まれ変わったことをアピールできない限り未来はない。日本にとって、そして自民党にとっても岐路とも言えるこのタイミングで、まるで民主党がこれからの主役であって、負け犬である自分たちが何とか一矢報いることはできないか、というような所信表明演説をしている限り、全く事態が飲み込めていないというしかない。
それに対し、小沢党首は、故石井こうきさんが命がけで告発し続けた特別会計の問題、いかに税金が無駄遣いされているか、また先進国の中で異常ともいえる食糧自給率の低下の問題に触れ、EUと同じように農家への直接補償が必要であること、また天下りの温床である独立行政法人の原則廃止、また日本経済にブレーキをかける異常な高額の高速道路料金を無料にすることなど、今まで民主党の議員たちが個別に告発してきたものをまとめ上げてコンパクトに主張した。

 この内容については今まで出た議論をまとめたものであって、特別驚くほどのことではないが、小沢党首が語った次の言葉が印象に残った。それは、政治は意志であるということ、主権者である国民が意志を持って政治を変えると思えば変わるんだと言うことである。
 自民党は、今まで政治を技能と能力の問題であるかのように思わせてきた。たとえて言えば「多少ずるいところがあっても手術のうまい医者と、いい人だけど手術の下手な医者、どちらに手術してもらいますか」という問いである。つまり、政治の問題はイデオロギーではなく技術や能力であって、経験のない医者に任せる患者はアホである、ということだ。この手の考え方のベースに1960年頃から政治学でいわれるようになった「イデオロギーの終焉(しゅうえん)」がある。例えば公害問題は、資本主義だの社会主義だのというイデオロギーで解決される問題ではなく、技術の問題である、と考える。そのあたりから、政治の問題を行政や統治技術の問題であると思わせ、価値選択の問題ではないんだ、という誤解をまき散らした。
 小泉はある意味でそれを壊すように、価値選択の問題をわずかながら提示したといえる。提示する以外に彼に道がなかったということであるが、残念ながら、その指し示す道は逆の方向であることが明らかになった。ただ、小泉以降の指導者は、価値選択の問題を避けて通ることができなくなった。にもかかわらず、空気が読めない安倍はピントはずれの「美しい国」なる価値を示し、失笑を買った。空気が読める福田は、ピントはずれな価値を提示しないことはマシだが、消化試合をだらだら続けるようなことしかできない。麻生は、もはや野球が面白くないから、乱闘で客を喜ばそうとしているようなもので、お通夜の席上でお笑いを始めかねない不謹慎さである。
 しかし、小沢は政治が何であるかを示して見せた。政治は価値の選択であって、決断である。リーダーはそれを提示し、支持を求める。私たちは当たり前のことを忘れていたのかもしれない。
 明治維新以降の140年間、私たちは自分たちの決断で政治を行ってこなかった。民主主義のもとでは、我々自身の決断が政治でなければならない。そのことを思い出せば、日本の歴史が今ここで始まるのかもしれない。
コメント

麻生と小沢

麻生総理はコイズミ政権で総務大臣・外務大臣をし、安倍・福田政権ではともに幹事長をして、国民生活を破壊した張本人。これでは国民にたいして語る所信が無いのも当然かも知れません。一方この15年間修羅場を歩いた小沢代表に立ち向かえる政治家はいません。民主主義では、政治は国民の意思で変えるものだと多くの人に感じて欲しい。そして今度の衆議院選挙は日本にとって武器を持たない革命だと思っています。

価値選択の問題ですね!

Luxemburgさま、おひさしぶりです。
わたしがもやもやと言葉足らずで考えていたことを、まさにクリアに書いてくれました。

>政治の問題を行政や統治技術の問題であると思わせ、価値選択の問題ではないんだ、という誤解

そうそう。でも、恵まれた3,4世の政治家は実は「既得権益の維持拡大」という彼らの価値観をしっかりもっていて、それを隠しているにすぎないんですよね。それに多くの人が気付き始めているんじゃないかと思います。

所信がないのも当然

scottiさんおはようございます。
 所信がないのも当然というのはまたずいぶんとズバリと。
 私自身の価値観は民主党とかなり違い、ただ政権交替に今の民主党が必要という程度ですが、今回の小沢の演説は、最近政治家が行ったものとしては出色の出来といえると思います。
 武器を持たない革命ですか、本当に日本人の手に政治が委ねられるときがくるとすれば確かに支配層の交替を含むといえるかもしれません、その始まりであってほしいと思いますね。日本の「失われた140年」で終わらせてほしいと思います。

おひさしぶりです

みーぽんさまお久しぶりです、というよりご無沙汰しております、かな。

>恵まれた3,4世の政治家は実は「既得権益の維持拡大」という彼らの価値観をしっかりもっていて

 そこだけはしっかりしてますよね。そういうところだけ「ぶれない」と言ってもいいでしょう。今回の閣僚を見ても世襲ばっかりだし、そもそも首相が何人続けて世襲か考えると、どこかの北の方の国をバカに出来ません。
 多くの人が気づき始めている、いいですねぇ。日本がやっとまともな国に向かって、まだ一歩目だけど踏み出すことが出来れば。

政治家

Luxemburg様 久しぶりに書かせていただきます。
言葉遊びみたいで申し訳ありませんが、いつも気になっていたことを書きます。
政治家とは政治を行うプロであるとしたら、これは自他共に認めて初めて政治家と言えるのだと思います。書道家や武道家など他にも「家」のつくものは沢山あります。それらはその道を究めた人たちだと思うのです。そういう人は他人の悪口は言いません。自分に厳しい人が多いのです。
政治家というのはこれらとは異なるものだと感じました。

任命されてすぐにお辞めになった文部科学大臣。日教組について親が日教組にいると子どももという様な発言をされましたが、政治の世界ほど代々同じ世界にというものは他にないと思います。職人であれば親子でも弟子入りし厳しい修行をしてやっと一人前に認められるのにもかなりの時間がかかるのです。簡単に親と同じ職業を選んで政治の世界に入ったという人が殆どではないのでしょうか。フジテレビで放映されていた「CHANGE」の様に政治の世界に入らざるを得なくなる場合もあるかもしれませんが、いずれにしても親が政治の世界にいたから政治の世界に入るのです。それで政治についてのプロと言えるのでしょうか。また教育者の子どもが教育者になるのが可笑しいと言えるのでしょうか。

私は偉大な政治家と言えるような人でなければ「政治家」と呼ばれるような資格がないと思っています。
政治家という呼び方で特別扱いをしている間は本当に国民のために政治を行ってもらえないような気がしているからです。

少し記事から内容がそれてしまっているので適切でなければコメント削除してください。

確かに

おっしゃる通りで、政治家の子供ほどできが悪くても政治家になるという人たちはいませんね。もちろん立派な方で、是非政治家をやってもらいたい。ところが親が政治家だから世襲と批判される、というような人も中にはいるかもしれませんが、ほとんどはそうではありませんね。
 例えば、小泉、福田、阿倍、麻生が「親がいなくても政治家になれていただろう」と思える人などいません。
世襲は民主主義の反対概念である、ということをわたしたちは再度肝に銘じなければならないのかもしれません。


 Luxemburgさん、大分ご無沙汰していました。
 岩手の伊東勉です。

 これから『進路選択』の時期で、政治に関する熱が盛り上がる、という時期ですが、私は心身の調子が優れない事と、それでも政治活動や仕事はしていかないと…など、色々考えた末に、ブログの制作をしばらく休止する事にしました。

 Luxemburgさんが精力的に記事書いているのを見て、自分も、とは思いましたが、残念ながら今の私では全部やろうとしたらぶっ壊れてしまうので…お付き合いできないのが残念です。

 細かい所見れば、違いなんてのは出てくるものですが、少なくとも「一部の儲けしか見えず、多数の人が苦しむのは見えない(あるいは『無視』)」今の政権は倒さないと、というのでは一致していると思いますので、違いや活動するポジションは違うけど、頑張りましょう。

 天気も変わりやすく、お体には十分気をつけてお過ごしください。『通信簿の結果』出たら、また会いましょう。ありがとうございました。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


振り子の方向転換


1週間前にリーマン倒産近しの報道を目にしてから、メリル・リンチはバンカメに身売りし、AIGが事実上国有化されることになり、、わたしの中で...


10月1日:自民の品格のないヤジにぶち切れた日


  今日は東京タワーがピンクでショーアップ!乳がん撲滅運動の一環です。ピンクリボンキャンペーン写真はこちらからお借りしました。「東京の夜景」さんです。そこの昨年の写真です。http://tokyoyakei.jp/tokyo/tokyo-tower/quality1.htm?./?6???6ありがとうござ


どっちが総理?小沢党首代表質問で所信表明演説


オツカレです。異例の所信表明演説に続き異例の代表質問。どっちが総理でどっちが野党党首なのか。非常におもしろい。[東京 1日 ロイター]麻生・小沢両党首が全面対決、代表質問は所信表明合戦に 国会は1日午後の衆院本会議で、麻生太郎首相の所信表明演説に対


浮かぶ原子炉・米空母横須賀母港化でこの静けさは何?横須賀、鎌倉、湘南、川崎、横浜、など近辺の人、このバナー貼ってください。


天木直人さんも下記エントリーで以下のように書かれています。 2008年09月26日 これからの日本政治の本当の課題ー政治における平和勢力の衰退 http://www.amakiblog.com/archives/2008/09/26/#001158 小泉元首相の引退のニュースが駆け巡った25日、米原子力空母ジョージ・


声をあげることさえできないほど弱っている方々の、声なき声に応える政治へ。


 解散が近い、との感触から、連日、いろんな準備で駆けずり回って、ブログを書く時間がとれませんでした。周南(山口1区)では、たかむら勉さんの応援で、連合の方々といっしょに、連日、朝立ちをしているので、夜はバタンと寝てしまいます。コメントをいただいていた方へ


豊かでなくても、ソレで満足する国民たれ


先日、第92代の内閣総理大臣となった、アソータンの所信表明演説があったようです。何かもぅ、民主党に責任を転嫁するばっかりで、みっともない、いやむしろどっちが野党っ?て聞きたくなるほどに、自民党の衰退をはっきりと見せつけてくださる、実にご立派な演説でござい


その176 進路選択の時期。/志位さん質問から。/やっぱりか。だ...


 こんにちは。伊東です。 昨日の夜の記事で、社会人野球に関する記事はすべて書き終えました。 人の名前の間違いなどで少し直す部分はありますが、伝えたい事は何とか伝えきりました。そういや明日から日本選手権東北予選ですね。まだ試合の残っているチームの皆さん、..


最終局面に入ったアフガニスタン


『タリバンには勝てない』英軍司令官、交渉を主張  10月5日23時59分配信 時事通信【ロンドン5日時事】5日付の英日曜紙サンデー・タイムズは、駐アフガニスタン英軍最高司令官がイスラム原理主義勢力タリバンとの戦闘で、軍事的な勝利を期待すべきではないとの悲観的観測を


その181 皆さんへ伝えたい事-その5-。自分の思い。そして、力...


※この記事は、政治、野球両方でつながりのある(と思っている)ブロガーさん全員に送らせていただきます。その4はこちらからご覧いただきます。 今晩は。伊東です。 ここでは、ここまで4編書いてきた事を踏まえてのまとめ記事を書かせていただきます。 この世に生を..


自由貿易からの勇気ある撤退を


 日本がやるべきこと。海外からの資源・エネルギー・食糧の輸入を最小化しようという国家戦略を立案することだ。当面、エコロジカル・ニューディール政策の実施により、食料自給率70%、エネルギー自給率70%ぐらいを目指すべきであろう。それによる内需拡大と国内の雇用創


日本共産党を高く評価しつつ他党への投票を考える人へ…余計な事を考えず自分の気持ちに正直な投票行動を!


 以下のコメントは、  「飯綱町・長野市 に入る。業者後援会つどい」(中野さなえ


私が考える『日本共産党が伸びない』もう1つの原因…それは私たちが陥りやすい心理にもあると思います


 「共産党は良い事言うのに力がない」と言われますし、「党名を変えた方が伸びるんじ



copyright © A Tree at Ease all rights reserved.Powered by FC2ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。