最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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 憲法第9条の発案は幣原かマッカーサーかという話があるが、実際には誰が言い出したかなど比較的どうでもいい話で、時代と国際社会が求めていた憲法、そして最後にたどり着いた画期的な憲法が、いろんな偶然も重なって奇跡的に日本に誕生した。だから問題は、その憲法を理解する力、守り育てていくだけの器が日本人にあるかという点にある。
 一方、新銀行東京は別に誰も求めてないのに、どこのだれが無責任にぶち挙げたのかは重大な問題であり、もちろんいまさらこれを守り育てていく都民の器など一切問題にならず、むしろリーダーの資格のない人間が居座っている現状を理解する力のほうが都民に問われている。
 この銀行については、さかのぼっていくといろいろ証言が出てくるもので、大前研一さんによると以下の通りらしい。

徹頭徹尾石原銀行

 大前さんは言う。 「実はこの銀行の設立を最初に提案したのはわたし自身なのだ。当時は「メトロポリタン銀行」という名称で計画を進めていた」という。それを石原に提案したのは「石原都知事との食事での会話だった」。「『東京都が銀行を作ってはどうか』と手元資料を見ながら提案した」ところ、翌日の新聞には「石原メトロポリタン銀行構想」の文字が躍ったという。なんだかここまで聞いただけでも石原がどんな人間か見えてくる。しかし、もちろんその先がある。
 「ところが、石原都知事はもっと違う方向に考えを発展させてしまったのである。それは「大銀行にもできない中小企業の支援」と「ベンチャーへの支援」である。彼はこの二つを推進していくと言い出したのだ」。「だが、それは政治家としての立場で考えたものであって、わたしのようなビジネスコンサルタントにとってはとんでもない話なのだ」・・・「都知事にそこまで言われては‥‥ということで、わたしはメトロポリタン銀行特命プロジェクトから2002年の半ばに手を引いたのである」。一方、スタッフに関しては「皆優秀で、夜遅くまでよく頑張ってやってくれた」と大前さんは評価している。
 その後、銀行業務のプロのノウハウも引き継げるからと、日債銀を引き継ぐ形でやればどうかと提案したが、石原は「一度国民の税金を投入して救った銀行を、もう一度東京都が買うのは二重に投資したような印象を与えてしまうから、議会に説明できない」として拒否する。(以上、大前研一さんのコラム)。

 私は、石原が無責任にぶち挙げただけで丸投げしたものだと思っていた。だから失敗しても、石原には言い出しっぺとしての責任(もちろんそれも大事だとは思うが)程度しかないと思っていた。
 が、大前氏によると、石原はここまで細かくタッチし、口を出していたのだ。

卑劣さだけは超ド級

 石原は今になって、「最初の経営陣が常識外れの運営をした」と述べ、発足時の経営陣に責任があるとの見解を示した。調査結果に基づき責任を追及する考えも明らかにした。「聞いてみたら独断専行というかねぇ・・・」とまるで人ごとである。
 ここまで細かく口出ししておいて、知らぬ存ぜぬどころか「経営陣の訴追も含めて検討」だそうで、開いた口がふさがらない。

 現実には、そもそものビジネスモデルに無理があり、トヨタ出身の仁司泰正さんも、誰も代表になりたがらないところを引き受けてくれた人らしいが、その人にこういうことのいえる人格のすごさ。

 新銀行東京は実際の業務においても
経営幹部を大手銀行から招くとともに、融資先の確保には東京都内の信用金庫に協力を求めた。都内の信金はヒト・モノ・カネを拠出したあげく、融資先まであっせんしていたのが実態だ。
とはいえ、信金も商売だから財務状況のよい中小企業であれば自ら融資する。つまり、信金から新銀行東京にまわる融資先は不良債権化する可能性の高い企業ということになる(j-cast news)。

 つまり最初のビジネスモデル自体、「カモがネギしょって現れたのが新銀行東京」ということになる。そんなこと3歳児でもわかる、として、責任は石原にあると大前さんも言う。
 強調しておくが、経営陣がおかしなことをやったためにこの銀行が傾いたのではない。ネギをしょったカモにした石原都知事に問題があったのだ。このままではいくら追加出資しても血の海から抜け出すことはできない。


 もちろん、こんな石原を放置してきた都民にもマスコミにも責任があるが、大前さんは、新聞記者たちについては多少同情し、
彼らが都政について批判的な記事を掲載すると、石原都知事は、記者の個人名を挙げて文句を言うのだ。それで記者は記者クラブからのシャットアウトを恐れてやがて彼の批判を書くことをためらうようになってしまったのである。その程度のことで筆を鈍らせる記者も記者だが、石原氏も石原氏だ。批判を許さず、ねちねちと個人名・新聞名まであげつらうなどは行政の長の態度ではない。どこぞの国の独裁者のすることと同じではないか。
としている(参考記事)。

石原をやめさせてから考えた方がよさそう

 新銀行東京をたたむとなるともっと金がいるかもしれないが、やむを得ないのではないか。ただ、大切なのは、言い出しっぺの処分である。もちろん政界を引退してもらうだけではなく、私財をなげうって弁償してもらいたい。いずれにしても石原を追い出してからみんなで相談しよう。

・・・・・・

 石原は、特攻隊を描いた「俺は、君のためにこそ死にに行く」とかいう映画を制作したが、おそらく、彼の年齢から考えて上官の立場に自分をおいて構想したのだろう。「おまえ達だけを行かせるような卑怯なことはしない。おまえ達を送り出したあと必ず俺も行くから」というのが、特攻を命ずる上官の決まり文句だったという。

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コメント

本音は王様も潰したいのでは

東京都の王様も本音ではこのどうしようもない不良債権の塊のような銀行を潰したいのでしょうが、今潰すと自身の名誉と権威に陰りが出るし、ご子息の選挙も危なくなるから潰す決断が出来ないのでしょう。損失が拡大してもそれを被るのは都民ですから、任期中さえ存続させればいいと思っているのでしょう。石原銀行の金利14%では当初の目的に反するビジネスモデルで、存在価値は無いでしょう。それにこのところの報道で、取り付け騒ぎに発展の可能性もあり、石原銀行を潰すのは時間だけの問題の気がします。

自分のことだけ

王様は結局自分と一族のことだけを考えているのでしょうね。
 あと、なんだか若い頃に苦労したフランス語に恨みがあるみたいでいつまでもぶつくさ言っていますが、銀行も以前の外形標準課税の時に銀行をねらい打ちにしたことから何か個人的な恨みでもあるのかもしれません。
 民主主義の世の中になってもバカ殿というのはいるものなのですね。

 あの、自分のブログでもただちに、清算・解散すべしという記事を書いたのですが、コメント欄で、自分の息子の支援者への過剰融資や、同じく、倒産が目の前の会社に5億円つぎ込むなど、どうも石原が関与しての不当な融資があったらしいという情報が入りました。ソースが不明なので、それ以上は追及していませんが。
 今畳んで、今以上の損失が出るかというと、答えはノーです。それは私の記事を読んでいただくとわかる。数日前の記事です。
 ですが、いま現にある1000億円の損失と、今後貸し倒れで出る損失は、あるわけで、半端じゃない損失になります。ただ続ければその拡大再生産なので、絶対に続けてはいけません。

眠り猫さんコメントありがとうございます

こんばんは。
 三男の選挙区という話ですね、私もその点は書こうかと思ったんですが、なんだか大田区あたりという話も聞いたので、大田区なら妥当な融資であるような気もして、もう少し情報を得てからかなと思ってました。また情報があったら是非教えてください。
 今後の展望は全くありませんね。唯一のウルトラCはカジノ専用銀行として、もうけるという方法くらいでしょう。しかし、そうなればそれが自治体のやることなのか、ということが問題になるでしょうね

自治体が造ったサラ金

カジノ専用銀行はアリかも知れませんね。
カジノ構想は石原ファミリーの長年の夢のようですから。

しかし新銀行とは名ばかりで、実態はサラ金(高利貸し)です。
国民金融公庫の旧金利は2.2%で現在は2.5%程度。他の金融機関から借り入れても3%程度で済むのに最大12%とは真面目に営業している企業に、返せる金利ではない。
素人が高利貸しに手を出して無事には済まない。借りた方は必ず倒産します。

カジノ経営でもいえることですが、高利貸しは、貸す方も素人では駄目で、当然玄人筋(ヤクザ&マフィア)の技術面でのバックアップが必要です。
ど素人の石原慎太郎、何で自分にサラ金やカジノの運営が出来ると思ったのか、実に不思議ですね。

コメントありがとうございます

逝きし世の面影さまコメントありがとうございます。
10%超の金利には驚きますね。一時期話題になった商工ローン会社の元社員だったかがテレビで、通常おつきあいというのは長く続くことを願うものだが、うちと長くつきあうと必ず数年後にはつぶれる、というようなことを言ってました。あってはいけないものを作ってしまったということなのかもしれません。ある意味で石原がど素人で無能だったことは企業側にとって幸運だったといえるでしょう。

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