最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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 私は小さいときからハリハリ鍋が大好きで、牛肉より栄養があるんだといわれてよく食べた。鯨のステーキも大好きでちゃんとした霜降りの肉(鹿の子と呼んでいた)もある。その美味は、鯨の肉というと給食に出てきたスポンジのような肉しか知らない人に説明するのは困難を極める。
 鯨の肉を食うかどうかは、食文化の問題であって、年間3500万頭の牛を殺しているような国もあるのに、何で日本だけがごちゃごちゃ言われるのかと思うと腹が立つ。


本当は鯨が食いたい

 牛は人間が育てているんだから殺しても別にいいんだ、という人もいるらしいが、アホか、と思う。じゃあ、刑務所内で出産した人がいた場合、食事を出したのは刑務所側だからその子どもを殺していいのか(ちょっと暴論)。誰かが支配していい生命などこの地球上に存在しない。

 牛を育てたことがあるわけではないが、牛はとても甘えん坊で人なつこい動物である。なつくとぺろぺろなめてくれるし、目をくりくりさせてミルクを飲む姿を見ると、もう少し小さい動物だったら連れて帰りたい、と思うほど愛らしい。犬を食う民族を気味悪がる人もいるけれど、それなら牛を食うのも相当気味が悪い。
 屠殺の現場そのものは見たことはないが、もうその場所に連れてこられただけで大体のことはわかるようで、人を信頼することしか知らなかったあの人なつこい牛の悲しそうな顔は一生忘れない。
 別に鯨に恨みがあるわけでもないが、情が移ってないだけ鯨を殺す方が正常である。比べても仕方がないことはわかっているが、もし鯨を殺すことだけが悪逆非道のように言われるのなら、こう言い返したくもなるというものだ。

日本政府のせいで鯨が食えない

 で、ここからは逆の結論。私は日本が食文化を主張して捕鯨を続けようとするのは構わないと思う。ただ、「調査」捕鯨と称して、ウソをつきながら捕鯨をするのはやめて欲しい。とむ丸さんのところで知ったのだが、日本側は今回の調査捕鯨でミンク鯨を900頭、ナガスクジラを50頭殺す予定であったという。これを「調査」であると信じてもらえると本気で思っているのだろうか。正面から食文化を主張するならまだしも、こんなでたらめを主張している限りでは、残念ながらこの間抜けな日本政府のせいで私たちは今後、鯨を食べるのは相当困難になってくるだろう。
 もともと日本が捕鯨で窮地に立たされたのは、日本政府が鯨の調査方法を年によって都合のいいように変えて、「鯨の頭数は増えている」などと主張したためであるという話を昔読んだことがある。こんなことでは、諸外国から「日本政府のいうことは信用できない」と思われてしまうのも当然だ。政府を取り替えない限り、我々が外交力を取り戻す見込みはない。

「薬品の瓶」となると物騒だが

 そんなことを思っていた矢先、反捕鯨を主張する団体「シー・シェパード」が海上で日本の「調査」船に「薬品のビン」を投げつけ、日本の船員が負傷したという。本当だろうか。私はこの団体が「薬品の瓶」を投げてきた、という報道あたりから、ウソをついているのは日本の方だな、と思った。少女漫画ファンの私が「薬品」として連想するのは「濃硫酸」である。しかし、濃硫酸なら濃硫酸と報道するだろう。含みを持たせた「薬品」という言い方は明らかな情報操作である。とむ丸さん経由の情報では、腐ったバターがどうこうということなのでその正体は酪酸のようである。基本的にはクサイという程度の「薬品」である。「薬品」といかにも思わせぶりなことをいうと思ったらそういうことか。

日本側が負傷したって?・・・Guardianによるとずいぶん違う

 こんな調子の日本政府のいうことのどこを信用できるだろうか。沖縄の辺野古では海洋調査をする政府側は軍艦まで出して市民運動を脅し、海中で反対派ダイバーのボンベまではずしているという。殺人未遂といっていいような行為を隠れてやっている。
 先日の漁船との衝突事故でも、情報隠し、ウソ、ごまかしの連続だった。
 だから、「シー・シェパード」の「攻撃」で日本側が負傷したなんて、どうせ「転び公妨」だろう。
 そんなことを思っていたら、ガーディアンによると、やられたのはむしろシー・シェパード側のようである。
 「シー・シェパード」側は、「薬品」を人にあたるような投げ方をしていないように見える(だから正しいと主張しているのではない)。一方日本側はなんと威嚇用の手榴弾を投げ、炸裂させているのがはっきり見える(日本側は、「警告ボール」を投げたに過ぎないと説明しているらしい)。
 見る限りでは、日本側の投げた手榴弾は相手の至近距離で破裂しているものもあり、防弾チョッキを着ていなければ大変なことになっていたかもしれない、というシー・シェパード側の主張は正当であるようにも見える。
 裏で日本政府はこんなことをしていたのか。そういえば、横田めぐみ遺骨判定ねつ造事件でも日本政府のアホさ加減が世界に晒されたが、日本人だけが「北朝鮮が偽の遺骨を出してきやがった」と思っている。この政府のままでは、何も解決しない。こうなったら鯨を食べたいどころの話ではない。直ちに一切の捕鯨を中止し、政府を取り替え、何年もかけて日本の信用を取り戻すべきである。その後、私が生きている間に捕鯨ができるようにでもなればもう一度、堂々とハリハリ鍋を食べてから死にたい。





 非国民通信さんによると、IWCの総会では、日本沿岸の捕鯨を認めるから、南氷洋まで遠征しての「調査捕鯨」をやめよという提案が出て、捕鯨賛成・反対の両派から歓迎されたのに、日本側は拒否したという。調査捕鯨と商業捕鯨とは交換条件にするようなものではないから、だとか。
 どうも日本では、商業捕鯨をしたいけれど、それが許されないから調査の名目で捕鯨をしている、そういうイメージが作られていないでしょうか?
 逆なんですよね、非難されているのは調査捕鯨という挑発行為であって、自国沿岸での商業捕鯨じゃないわけです。現に自国沿岸での調査捕鯨を続けている国は数カ国あるわけで、だからと言って日本ほどには物議を醸してはいません。この辺の事情をねじ曲げて人種差別に持ち込もうとする人も日本では少なくないのですが、問題は人種の違いなどではなく、「調査」などという偽りの大義名分を掲げて他国の沿岸まで遠征してくることにあるわけです。

 鯨は賢いから食べちゃだめとか、日本の食文化を認めない、などと騒いでいる人も一部にはいるだろう、それを報道して、まるで日本が否定されるかのようにナショナリズムをかきたてる方向に持っていく。しかし、実際にはIWCは別に日本の食文化を否定しているわけではないようだ(但し、認められるといってもその規模、そしてとれる鯨の種類に制限があるのかもしれないが)。非国民通信さんの言うように、もはや商業捕鯨では商業ベースに乗ることはないため、正面から認められるとかえって日本にとっては都合が悪い。そこで調査捕鯨という名目で捕鯨を続けることを優先しているとしたら、こうなると「国技」だな。
 あと、商業捕鯨となれば入らないカネが調査名目なら入る、そういうカネの流れもあるのかもしれない。

 なお、グリーンピースの資料(pdf)によると、「自然致死率を調査する」として過去7000頭近くの鯨を殺してきて、最終的な報告は「自然致死率は断定できない」という答えだったという。ただ、ほかに成果があったのかが不明なので、調査がまったく無駄かはわからないが、税金と命を犠牲にして得られたものはゼロかほとんどなかったとしたら、なんということをしてしまったのか、と思う。

コメント

こんばんは。
この件に関して、自民党中川昭一氏がこんな発言をしています。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080309/stt0803091929003-n1.htm
「威嚇・撃沈」・・・恐ろしいですね。

特に最後の結論を読んで共感しました。
関連記事としてブログで最後の部分を転載しながら、紹介させていただきました。事後承諾ですが、もしまずい場合は削除しますので、おっしゃって下さいね。

海賊行為

ガーディアンの記事は、これはもう無茶苦茶ですよ。
航行する船に対して平行して航行する場合の海洋法を大きく逸脱しており、もしも船同士接触すれば転落事故等の重大事故が起る可能性があり、南極海では殺人行為になりうる。
髑髏のマークのシー・シェパードの行為は公開においては海賊行為そのものです。

ありがとうございます

コメントありがとうございます。

>かんすけさん
 勇ましいことを言いたいんでしょうね。おろかにしか見えないのに。いつもワンパターンの反応しかできない、それがかっこいいと思っているのは私の場合小学生の間だけでした。

>美爾依さん
 どんどん使ってやってください。

> 逝きし世の面影さん
まあゴムボートよりは強烈だと思いますが、あのビデオを見る限りでは重大事故発生を両者が認識するほどの事態ではないようにも見えます。その状態で、正当防衛としてあんなのを撃っていいのかどうか、事実関係もわかりにくいところですが防弾チョッキがなければどうなっていたかというような行為だとすればそれはまたそれで問題です。

おはようございます。
昨晩アップした私の記事と、偶然非国民さんのエントリーが同じ方向を向いていて、ちょっと喜ぶ、というかほっとしているところです。
結局、ちょっと調べると、こうした姑息な日本政府の対応がはっきりしてきます。

これは基地問題とか、他の問題でも同じなんですよね。

なんという政府を持っているんだ! とやはり嘆きたくなります。

一応ベジタリアンに

入る程度にしか肉を食べないので、鯨も牛も食べなければいいと思うけど、それはそれとして。

日本の伝統食文化を言うなら明治以後の遠洋捕鯨ではなくそれより前の沿岸捕鯨な訳で。
ネタ元をどうしても思い出せずネットで探しても見付からないのですが、鯨肉ってアシが早いそうです。
だから、鯨が捕れると村全員に満遍なく分け与えたというのは、保存が利かないからというんですね。
そうじゃなくても計画的に収穫できるものではない。ならば食料自給を考える場合、必要な要素ではないでしょう。

産業としての採算、補助金分配のシステムのほかに、蛋白源としての必要性を考えてみてもいいかもしれません。
私は積極的には肉を食べないので興味が湧かないのですが。



遠洋捕鯨と沿岸捕鯨

ブログというのは書いてみるもので、多くの方にアドバイスをいただけるのは本当にありがたいと思います。

> とむ丸さん、千年虫さん
 鍵は遠洋捕鯨と沿岸捕鯨ですね。どうも日本政府に「日本の伝統」を語らせるとおかしな方向に行ってしまいます。IWCはそのあたりも考慮してくれているのかもしれません。もちろん大きな船がなく、冷蔵庫などのなかった時代は、遠洋捕鯨をしようと思ってもできなかっただけかもしれませんが、そうだとしても日本人が昔から食べる習慣のあった鯨は沿岸の鯨でしょうから、それができれば文句はないはずです。
 日本政府に外交をさせたら、何もできなくなってしかも世界から憎まれることになりそうです。こんな都知事、じゃなかった政府を選んだ覚えはないんですが・・・。

どちらかというと捕鯨容認ですけど

はじめまして。

>鍵は遠洋捕鯨と沿岸捕鯨ですね。

領海内の沿岸捕鯨と比べると、遠洋捕鯨の正当性を訴えるのはすごくハードルが高くなると思います。
どこかの国が
「南極海は誰のものでもないから”鯨の楽園”を築いて何が悪い」
と言い出したら、どう反論するのでしょうか。

私も捕鯨容認

私も捕鯨容認ですが、そのためにも今の日本政府には任せてられません。
 鯨の楽園ですか、まあそうなったらそうで食べるものから見るものにかわったと思うしかないですね。
 


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