町村氏は、「ガソリンを25円下げるかどうかだけで国民の信を問うのはテーマ設定が小さすぎる」と民主党を批判したらしい(asahi.com・19日)。
こんな人に政治を任せていたのかと思うと本当に恥ずかしい。25円などという小さな問題だと認識しているような政治家がいることが本当に恥ずかしいのだ。
道路の問題については山崎養世さんが以前から
書いておられるが、例えば
イギリスの道路予算に比べて、日本は17倍ものお金がかかっているのである。ガソリンなどからの財源が9兆円超、高速道路から2兆5千億円、合計で12兆円ほどの道路予算が使われている。ヨーロッパでもっとも道路が整備されているといわれるドイツの4倍かかっている。イギリスでは、一般道路の建設補修、高速道路の建設補修、併せて1兆円以内らしい。もちろん、高速道路料金はタダである。
その結果、道路予算は
イギリス+ドイツ+フランス+イタリアの道路予算を合わせても日本一国の約半分だという。
この道路利権は、この国の大きな闇の一つである。こういう闇を解明しようとして石井こうきさんは命を落としたのではないか。いったい、この利権の大きさ、この腐敗は何だろう。国全体の収入の4分の1を使って無駄な道路を造り、既存の道路は埋めては堀り、掘っては埋めているということではないのか。そこにどんなドロドロがあるのか、これにメスを入れないで一体どんな改革があるというのだろう。
以前、一年ほど前だったか、特殊法人に勤めていたという女性がよくテレビに出てきて、こんなことを言っていた。自分が朝仕事に行ったら誰も建物の中はがらーんとしていて誰も仕事していない、出てきたと思ったら昼から、しかもテニスウェア姿というような職員がザラ、一年中そんな調子で、ただ一年に一ヶ月ほどだけ忙しいことがあるという。それは、予算を余らせず使い切るために無駄遣いに知恵を絞るとき。その時はあらたな無駄遣いを考案した人に、「それはすばらしいアイディアだ」と喝采が浴びせられるという。
おそらく道路利権などは、これをはるかに上回る腐敗ぶりなのだろう。なぜなら国の収入の4分の1というとてつもない大きな利権だから。ほぼ同時期に始めたアメリカと日本の高速道路整備、日本が7000キロを43兆円で作ったのに対し、アメリカは70000キロを11兆円で作ったという。キロあたりにすると40倍ものお金がかかっている。もちろんアメリカではごく一部を除いてタダである。
実は、私は別にガソリンが高くても構わないと思っている。時々迷惑な騒音を立てて通りすぎる車を見ては「もっとガソリンを高くしろ」とすら思う。また、昔から宇沢弘文先生がおっしゃるとおり、自動車がもたらす外部不経済から考えると、その社会的費用はもっと大きくてもよいとすら思う。
だから、例えば全体を一般財源化し、
道路整備に2兆円
残り7兆円は
農業に3兆円
交通遺児に1兆円
モーダルシフトに1兆円
高速道路に2兆円
使う。もちろん高速道路はタダにする。農業予算に回すのは、人口がばらけることによって都市の過密は緩和され、道路整備のコストは抑えられるからである。ただし、こんな泥棒のようなまねをして恥じない自民党には一銭も渡せない。もはや彼らを信用することはできない。
こういうデザインも何もなしに、とにかく一度噛みついたら放さないスッポンのような自民党。しかし、この問題に一切メスを入れないで、このまま「暫定」税率を維持することは絶対に許されることではない。もしこれらの抜本的議論ができないのであれば、「暫定」の名の通り、いったん国民に返すべきである。その上でどうしても環境のためにこういう必要がある、としてしっかり説明した上で合意を形成し、全く新たな別の税金を創設するというのであれば筋は通る。それこそ租税法律主義の本来の姿というものだろう。
この問題は25円ガソリンが安くなる云々という問題に矮小化されるような小さな話ではなく、この国のあり方そのものであるということがどうしてわからないのだろう。
さらにスッポン自民党は、あちこちの知事を使って、暫定税率が下がると地方は破綻するんだといわせているらしい。この知事たちも、どうせ最初から何の期待もしていないが本当に恥ずかしい人たちだ。今述べたように、道路予算は泥棒に等しい取り方をした結果得られたカネである。こんな汚れた金しか渡さないといわれ、そのおこぼれに群がる山賊の手下のような恥ずかしいことをしていないで、堂々と日本全体のバランスを提示できない自民党は国会議事堂を去れ、となぜいわないのか。
P.S.
郵政民営化を争点にした人がいたが、基本的に独立採算となっている郵政を民営化することの方がよほどテーマが小さい。その後日本の何の改革にも結びつかなかったことはもはや明らかで、むしろ明らかなのは郵便事業の負担が今後国民にのしかかることだろう。もちろん、地方を皮切りに切り捨てが始まっている。
農業に使う、とはEUのような方式で農家に直接給付する。日本がそれによって田園都市国家に生まれ変わるだろうことは
以前書いた。もちろん、うまくいけば江戸の風景が再現する。実際ヨーロッパはだんだんそれに近づいている。
農家に直接給付すると、間に立って利権に預かれない自民党にとっては耳の痛い話であろうが、食糧自給率の低さが、今の物価高騰にはっきりつながっている。食料が安全保障の基本であることくらいわかりそうなものであるが、アメリカからおもちゃのミサイルを買わされて遊んでいるような軍事オタクにはちょっとわからないことかもしれない。
考えてみたら美しい江戸時代の社会といい、死刑廃止を最初に実現した名誉といい、スッポン政権によってすべてかき消され、劣等国へまっしぐらという本当に惨めなことになってしまっている。
有料道路は悪
一般道でも信号の無い一本道なのに、何で高速道路建設??
以前石原慎太郎の息子が北海道の高速道路は『車が走らないのでクマが走っている』とつい口走って、鈴木宗男に『私は北海道に住んでいますがクマは見たことが無い。何処の高速道路ですか』と突っ込まれ返事に窮していたが、いくら北海道でもクマが高速道路を走ることはないが、シカやキツネ注意の看板なら幾等でもある。
今の日本で前後左右見渡す限り一台も、車の走っていない高速道路なら、そこらじゅう幾等でも有る。
地元の人は、インターテェン時まで遠く使い勝手が悪い上に、料金が高い高速道路を使わない。
地元以外の人は、盆と正月以外には使わない。それで普段は誰も走らない。
過疎地域の高速道路建設では、現在造っているフル規格の高速道ではなく最高速を80キロ以下に押さえ、出入り口も沢山作り、無料化することで地元民の利用を促し地域の活性化につなげる必要がある。
誰も利用しない有料道路は『悪い道路』です。
地元住民の使い勝手の悪い道路も『悪い道路』です。
ブログを作ってみました
ブログ名は 『逝きし世の面影』
政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008
他人の優秀なブログ記事に対して、今までに私が送ったコメントを記事に転用したお手軽(手抜き)モードですが、暫くはこの他人のふんどしで相撲を取る所謂コバンザメ作戦でボチボチ運転さしてもらいます。
だんだんに
あちこちでだんだんに無駄遣いの実態が明らかになってきていますね。やはり他国の何倍もの道路予算を使う異常は、いろんなところで見られるようです。最近も一台分あたり5000万円の駐車場の建設費、さらにその駐車場管理会社への天下りなどが報道されているようです。
財源がないとは「無駄遣いさせてくれよ」という叫び声なのかもしれません。
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