最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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 二回ほど渡辺京二さんの「逝きし世の面影」について書いた(第1回第2回)。江戸時代というと士農工商があって百姓は押さえつけられ、不自由でアジア的専制の中、貧困にあえぐ民衆の姿をイメージするが、いつまでもそれにだまされている人ばかりではない。いまや、そのイメージを変えてくれてくれる本は汗牛充棟の感があるほどになっている。
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 私の場合、高校の頃、自民党政権が必死になって戦前の日本は悪くなかったと言いつのるあたりから、どうもおかしいな、と思い始めた。ひょっとして、この人たちは軍事政権の生き残りなのではないか、今の自民党政権は明治政府そのものなのではないかと疑い始めた。ただ、高校の頃そう思ったものの、その問題をそれ以上考えることはなかった。
 それが再度意識に上ったのは、杉浦日向子さんの一連の漫画や文章、とくに「一日江戸人」。近代都市、江戸に住むのんきで自由、享楽的な市民の姿をおもしろおかしく描いたもので、漫画家だけあってイラストも楽しめた。
 その後、「武士の家計簿」(磯田道史 新潮新書)。幕末期の加賀藩の御算用者(会計係)が記録していたものであるが、どれほど武士が大変で、そして庶民が「あんな不自由で貧乏な武士になんかなりたくねえや」と感じていたかを数字や事実で叙述していて面白かった。
 ほかには「三くだり半と縁切寺」(高木 侃:講談社現代新書)がけっさくで、三下り半とは、女性が簡単に捨てられたかのような印象しかなかったのに、実際にはむしろ女性の強さの証という場合も多かった。女性は簡単に再婚できたのだが、その際の、前の夫からきちんとこの証文をとっておき、再婚するときにあとくされがないようにしておくためのものだった、というあたりが正しいらしい。場合によっては結婚のときに先に三下り半をとっておき、女性が気にくわなかったらさっさと離婚する自由を手にしていたという例もあるという。
 そして、晴耕雨読さんも書いておられるが、「ラスト・サムライ」も明治維新の評価に関連する。朝日新聞の映画評すら「時代考証がむちゃくちゃだ」というようなことを書いていて、たかが娯楽映画に何をムキになって噛みついているのか、ひょっとして、日本の支配層はそこまでしてこの歴史を封印したいのか、と思った。さらに、ラストサムライ公開当時、日本に来ていたイギリスからの留学生(高校生)の坊やがあれをみて、「日本政府を裏で操ったのはアメリカのように描かれているけど、本当はイギリスだよ」とについて語ったことで、私たちが一般に持っている歴史認識が世界的に嘲笑の対象であることを確信した。
 晴耕雨読さん
若干の妄想をいえば、「日本人にここまで真実を教えてやっても、連中はきっと理解できないぜ。」といって笑っているような気がします。

と書いておられるのも、そういう問題意識だろう。
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