前回のエントリーで電子投票をパンチ穴方式にすれば筆跡もないからよいと書いたのだが、それは投票用紙を機械で数えるに過ぎず「電子投票」ではない、パンチ穴でも結構間違いがある(2000年アメリカ大統領選挙のカリフォルニア州パームビーチ郡。ゴア候補に入りにくいように工夫されていたのではないかという)からあまりメリットがないという指摘をいただいた。
タッチパネルでなければありがたみがない、という特別な宗教の方でない限り、電子投票の定義を厳格にしてもしょうがないと思うのだが、それではこれはどうだろう。
タッチパネル→印字方式
この方式はタッチパネルで、
1「第一に支持する候補者のパネルにタッチしてください」
2「その候補者が決戦に残らなかった場合に支持する候補者をタッチしてください」
と案内し、最終的にOKならOKを押す。目の前で小さなプリンタが印字をする。紙はレシートのようなものでも構わない。その印刷された紙の印字を確認し、再度OKのボタンを押すと、すりガラスでできたダストシュートのようなところを通って、投票ブース裏の投票箱に落ちる。向こう側の監視員からは、すりガラスなので紙が入ったことは確認できるが、投票内容はわからない。
その紙自体は追試用であって、投票そのものはすでにタッチパネルで電子的に終了している。紙の入った投票箱は、出口調査の結果と何%か異なったり、きわめて接戦のときなどのみに開けられる。
これで投票は電子投票となる。
但し、何度もいうとおり、紙に印字する部分ははずせない、ここさえクリアされれば電子投票に問題はない。
おそらく導入したい人たちの動機の中に、日米を問わずコンピューターメーカーからせっつかれているというところがあるだろう。郵便番号7ケタ化だって、結局政治家がコンピューターメーカーにいわれて利権としてやったのであり、かえって不便になっただけである。
別に私は政治家がこれで何らかのキックバック(政治献金という形であれ)を得たからといって、羨ましいとかうまいことしやがってなどとは思わない。そういうねたみのようなものをエネルギーに論じているのではなく、自分がいい思いをするために他国の脅威をあおって逆に日本を危険に陥れたり、毒入りの牛肉を輸入したりすることが許せないだけである。
いずれにしてもこの方式ならば、小選挙区制を変えずにすむ、より民意を反映する方法が可能、しかも利権に群がりたい政治家たちも喜ぶ、さらに投票用紙もただのレシートのようなものだから、特別なマークシート用の紙などを使う必要もなく、毎日洪水のように消費されるレシートの紙の量から見れば、エコロジーの観点からもほとんど問題にならない。以前主張した比例代表制もいいのだが、今回の方式はそれ以上に実現可能性のあるものと考える。
よく考えると...(^^;;
よく考えると、第一回投票のときは誰が第二回投票に進むかはわからないので、第一回投票のときに第二回投票の意思表示も同時に行うことに問題があるように思います。第一回投票の結果を見てから第二回投票に誰に投票するか考える、という人もいるでしょうし。
もう一つ、機械式の問題は、みんながみんな機械に慣れているわけではないということです。若年層は早く機械に慣れるかもしれませんが、高齢者は戸惑う可能性が大きいと思います。そこを考慮する必要もあります。
いずれにしても、拙速で電子投票を導入するのは絶対にだめです。まあ、国民投票法だの教育基本法だの教育三法だのなんだの拙速に導入あるいは改定されてその悪影響が目に見えるようになってからでは遅すぎる、という類の法律がすでにたくさんありますけど...。
そうですね
おっしゃるとおり、二回投票制に似ていますが厳密には異なります。一回目と二回目に間隔がある場合、例えばABが残れば負けたCDがどちらかの陣営と政策協定を組むなどという動きが生じ、有権者がその上で判断するという可能性があります。しかし、1回投票ならそういう合従連衡をさせずに有権者が純粋に政党の政策に順位をつけるという良さも出るかなと思ってあえて一回はどうかと考えました。
問題は、例えば第一位に共産党、第二位に社民党を選んでいる人がいた場合、自民党に批判的であるにもかかわらず、第二回投票分では死票になるわけですが、そこまでの方は「自民党も民主党も同じ穴のむじな」と思っておられるわけで、死票になるという選択を十分予想してなさったことと考えるしかないように思いました。
絶対に死票を出さないようにするため、すべての候補者に順位をつけてもらう、という方法も考えないでもなかったのですが、あまりに煩雑かなぁ、なんて思っていました。
拙速はもちろん絶対にまずいと思います。私の提案は、ラッダイト運動と思われないように、電子投票のメリットそのものを認めつつ、紙の証拠を条件に対案を出すというのはどうかな、という程度です。
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