自民党が電子投票を導入したがっているらしい。それらしい理由がたくさん挙げられる。
開票に時間も人手もかからないこと、数え間違いが生じないこと、紙を使わないのでエコであるなど。ほかにも自書式だと投票者の特定が可能ではないか、ということなどだ。
しかし、おそらく選挙をやる側からの最大のメリットは、人為的な操作が可能で、しかも証拠が残りにくい、ということだろう。
実際2004年のアメリカ大統領選挙では事前の世論調査も出口調査もケリーが勝利していたのに、なぜか電子投票の結果だけがブッシュの勝ちと出た(
過去のエントリー)。

こんなインチキができるとなると、日本でもこれを導入したいというのは政治家なら誰だって考えるところである。さらに、電子投票を導入するとなるとアメリカのシステムをそのまま導入するだろう(
暗いニュースリンクさんより)。その利権もまたおいしいものに違いない。
しかし、私だって便利な機械をただやみくもに否定しようというのではない。市民の側から、せっかくの情報機器を利用する方法はないだろうか。
そこで、紙だけは使うが電子投票を行うことが可能な方法を考えればよい。一番エコといえる方法は、投票のお知らせの葉書の一部を切り取って、そのまま投票用紙にする。そして、それにパンチ穴を二つ空けるのである。この二つというところがポイントだ。
この方式の特長は、小選挙区制にしながら、民意をより反映する二回投票制を、文明の利器を使って一挙にやってしまうところにある。
例えば小選挙区制でABCDEという候補者がいるとしよう。そうすると、投票者は一番お目当ての候補がCだとすればCのところに穴を空ける。そして、次善の候補者がBだとすればBのところに二つめの穴を空ける。
つまり,下のようになる。
私が考える投票用紙:
┌─┬─┬─┬─┬─┐
│A│B│C│D│E│ この人にとって本命のCのところに
├─┼─┼─┼─┼─┤ パンチ穴を空ける。
│ │ │○│ │ │ 第一回開票は、そのまま公表。
├─┼─┼─┼─┼─┤ 過半数を制した者がいないとき
│ │○│ │ │ │ 決戦投票。それがABの場合
└─┴─┴─┴─┴─┘ この人の票はBに投じられる。
従来の小選挙区制の場合 この開票の結果、Aが40%、Bが30%、Cが20%の得票だった場合、Aが当選した。
例えばAが与党系、BCが野党系で本当は現政権を批判する人のほうが多いのに、選挙民の意思に反してAが当選することになってしまう。
Bの支持者はCが立候補したこと自体に怒りを持ち始める。考えてみたらそれもひどい話である。Cだって、自己の信念を持って立候補したのであり、立候補自体は自由なはずなのに、「与党系を利するのか」などとののしられ、B陣営とC陣営はいがみ合い、Aを喜ばせるだけの結果になる。
Cを本当に支持する一部の人は仕方がないので、Bなんて本当はAと大して変わらないのに、と思いつつ、とにかくAを勝たせることだけはしたくないのでいやいやBに入れる。選挙にも投票にも興味が湧かない。このような人にとって、自分の支持する政党に票を投じることもできない、実にゆがんだ、不愉快な制度である。
それが今までの小選挙区制だった。
私の方式だと ところが、電子投票でパンチ穴方式をとると、第一回目の開票では最高得票のAは40%。過半数をとった者がいないから当選者なし、そこで、上位二人つまりABの第二回投票を同時に行うこともできるようになる。例えば上の投票用紙の場合、「もしCが勝ち残らなかったのなら、Bに投票する」という意思を表示しているので、ABの決選投票ではこのひとはBに投票したことになる。現政権を批判する人が多ければBが勝つわけで、選挙民の意思を明確に反映する。その上Bも「自分に投じられた票のうち、○%はC支持者の票であることを肝に銘じよう」ということになる。
このシステムは小選挙区制で行われるので、選挙区などをいじる必要がなく導入も簡単、小選挙区制のメリットとされるお金のかからない選挙という要件も満たす。実質二回投票と同じだが、実際の投票は一回しか行わないからその点もお金がかからず、しかも民意を正確に反映する、その上人手もかからず、開票も速い。
なんといっても安心なのは電子投票といってもタッチパネル式と違い、証拠となる投票用紙が残っていることである。あとから調査することもできるし、もちろん筆跡などはないから調査の際に投票者を特定することもない。パンチ穴を空けるなら、改ざんされるおそれもない。
まとめ・現行の制度を電子投票に変えるだけという進歩のない導入には反対である。より大きなメリットが得られるなら賛成してもよい。もし基本的な部分で進歩がないのに導入しようという人がいたら、それは何かをたくらんでいる証拠である(言い過ぎ?)。
・電子投票は、絶対に証拠の残るものでなければならない。紙の投票用紙を数えなおすという追試ができないタッチパネル式電子投票は絶対に認められない。
トラックバックありがとうございます。よい年をお迎えください。
さて、参議院で質問された中村てつじ議員のブログを拝見すると、電子投票について真剣に考え、リンク先の児玉克哉教授へもトラックバックしています。中村議員も「不正が起こらない方法とは?」とエントリを立てていますが、同議員などにご提案されてみてはいかがでしょうか?せっかくのアイデイアです。議論している国会に届かないのはもったいないです。
コメントありがとうございます
まだ試案という段階なので皆さんにいろんな意見をいただいてだんだんによくしていこうと思っています。
総務大臣付特命担当大臣選挙制度改革担当への就任要請
さて、さすがですね、このアイデア。フランスでの二回投票方式を知る者としては、一回だけの投票で決めてしまう日本式はまさにBとCがいがみ合い、しかも自分の支持する候補に投票できないという欲求不満が多すぎて、民意を最大限に反映することができない方法だと感じます。それを一回だけの投票で解決してしまうという画期的なアイデアにうなりました。護憲アマゾネス内閣でぜひ「総務大臣付特命担当大臣選挙制度改革担当」に就任していただきたく、よろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます
フランスの二回投票制は結構意識しました。小選挙区制自体が動かないのであれば、そして電子投票を導入したいのであればこれがいいかな、なんて思いました。電子投票を進めたい人は当然民主主義を進めたい人たちなんでしょうから、賛成してもらえるはずですがどんなものなんでしょうね。
それにしてもアマゾネス内閣に男性度指数120の男が入っていいんでしょうか。
あけましておめでとうございます。
ご無沙汰いたしておりますが、軍団のヘッドハンター村野瀬玲奈さんから「入閣の脈あり☆」との情報を得て(笑)護憲派アマゾネス軍団総務課庶務係使いっぱしり担当として、入団&入閣のお願いに参りました。
当護憲派アマゾネス軍団は「セクシー系美女のサロン」と銘打ってはおりますが、男性率60%(推定)の粋すぎたジェンダーフリー集団でございます。「憲法9条を守りたい」と表明している、ということが唯一の縛りの、
いい加減なゆるやかな繋がりのお笑い護憲グループです。貴兄をお誘いしたいと以前から手ぐすね引いておりましたが、恐れ多くてお声をかけられずにおりました。この機会に、ぜひともご参加いただけますよう、よろしくお願いいたします。なお、アマゾネス内閣のメンバーはこちらをご参照くださいませ。
http://ameblo.jp/jigen-bakadan/entry-10062440704.html
それでは、よいお返事をこころよりお待ち申し上げております。
アマゾネス
明けましておめでとうございます。
アマゾネスと聞いて恐れ多く思っていたのはこちらです。何でもやらせていただきます。
明けましておめでとうございます。くどくてすいません。
明けましておめでとうございます。
1/1の中村てつじの「日本再構築」をみると「今まで、民主党の担当者ではなかったのですが、行きがかり上、今では電子投票については、中心メンバーになってしまいました。」とあります。http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20080101#p1
また、見落としていたのですが、トラックバックを受けた児玉克哉のブログ「希望開発」で「12/30電子投票法案について」でブログ上の返礼がされています。http://blog.livedoor.jp/cdim/archives/51323768.html
さらに話が持たれるのか、ブログ上のコミュニケーションに留まるのかは、かわりませんが 、案を出すには良いタイミングかと思います。
ご参考までに
http://aqualeafree.blog70.fc2.com/blog-entry-974.html
入団ありがとうございます♪
http://keep9amazones.ring.hatena.ne.jp/
あと数時間したら、反映されると思います。
「アンテナ」という文字の右横の三角をクリックしますと、軍団メンバーの最新記事のタイトルが表示されます。
結構使いやすいので、どうぞご利用くださいませ。
貴兄の参加はステキなお年玉になりました。ありがとうございます♪
今後ともよろしくお願いいたします。m(_ _)m
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