最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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 読売「編集手帳」の内容がばかげていることは分かったとして、そんなもの放っておけばいいではないか、というメールをいただいた。まあそうだと思うが、一つは自分なりに考えるためのトレーニングの素材として扱っている。もちろん、たたき台という意味での素材ではなく、反面教師としてである。もう一つは、そのへんの壁に描かれたセンスの悪い落書きくらい放っておくが、落書きからからインクの悪臭が発生しているのだ。
 今回の題材は、一人の若者が、ロッカールームで一人ぽつんと座っている写真だ。ゴレンジャーか何かの服を着て、ヘルメットを手に物思いにふけっているように見える。この文と写真からすると、高校野球などのアマチュア野球に全てをかけてきたが、おそらくプロから声がかからず、生活のためにデパートの屋上か何かでかぶりものを着てこういうアルバイトをしている若者の姿と見られる。そんな写真に下のような文章が添えられている。

プロになる夢を胸に抱きつつも
ドラフトとは無縁のまま、
昨日も素振りをし、走り、
一人黙々と汗を流した若者が
きっとどこかにいるだろう
カメラの放列と
まぶしい照明のある道だけが、
夢の扉に通じているわけではない


 駄文の典型
 これほど次から次へと疑問が沸き起こってくるものはない。まず、この若者はプロになる夢を現在持っているのか、諦めたのか、この基本的な前提すら見えない。
 「昨日も素振りをし、走り」というからには、ドラフトはダメでもテスト生の入団を考え、頑張っていると読める。しかし、「・・・だけが夢の扉に通じているわけではない」からすると、他の道を選んだ若者を励ます文章とも読める。そうなるとどうして素振りをするのかがわからない。
 この素振りの意味は何なのか。諦めたとはいっても野球がどうしても好きで、バットを振らずにはいられないという切ない気持ちを表しているのかもしれない。しかし、それなら「一人黙々と汗を流す」というのはおかしい。それは何かを心に秘めて一心に目標に向かって努力する姿を表しているとしか読めないからだ。
 いったいこの駄文は何を言いたいのか、とりあえず基本的な前提すら明らかにならない。これが駄文の典型とい最初に言った理由だ。

 「編集手帳」のいつもの陳腐な題材からすると、こういうことをいいたいのだろう。
 アマチュア野球には独特の世界がある。最後の甲子園で、たったの一球が明暗を分け、甲子園の土を泣きながら袋に詰める若者にもらい泣きしてしまうことがあるかもしれない。それを見る人は「大丈夫、ここまでやってきた君だから、きっとこれからの人生を力強く切り開いていけるよ」と励ましていることだろう。「カメラの放列とまぶしい照明のある道だけが、夢の扉に通じているわけではない」んだよ、という話になるだろう。そういう励ましの文章と無理に推測すれば、意図自体は理解できる。

 ただそうなると、極めてまずいことがひとつ浮かび上がる。アマチュア野球の頂点ともいえる高校野球を主催し、球児たちにその貴重な体験の場を提供しているのは、朝日新聞と毎日新聞である。そして「カメラの放列とまぶしい照明」を商売のネタにしている新聞社こそ読売新聞社である。文章も下手なら、自分の書いていることの意味も理解できていない。駄文の典型というより駄文の鑑だ。
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