fc2ブログ

最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

プロフィール

Luxemburg

Author:Luxemburg
ときどき生存確認程度に記事を書いてます。体も心も生きてます。


最近のトラックバック


月別アーカイブ


参加しています
Under the Sun、護憲派アマゾネス軍団
DATE: CATEGORY:未分類
 中教審が、教員になるには大卒では足りず、大学院2年修了(修士)レベルが必要であると答申した。いじめや不登校などの対処には修士でないとダメだということらしい。
 しかし、本当に教員の学歴の問題だろうか。修士まで持っている教員というのはもちろんいるわけだが、その先生のもとではいじめや不登校が少ないという何らかの根拠でもあるのだろうか。思いつきで「今の教育が悪いのはこれこれが原因だ」などと決めつけ、教員志望の学生に仮にあと2年学校に通ってもらうとすれば、いっそう費用と手間がかかることになって、法科大学院と同じでお金持ちの坊ちゃんお嬢ちゃんしか先生になれない事態を招かないか。
 国立大学が独立行政法人化して、今や天下りと利権の巣窟となってしまっているが、せっかくのメシのタネがやせ細っては困るためか、何でもかんでも学校を増やす方向で事態は進んでいる。例えば、薬学部を4年から6年にし、法科大学院を作らせた。薬学部はまだよいとしても法科大学院などは定員割れを起こしているところがかなりあり、そんな学校に何百万も支払って、卒業しても3割ほどしか司法試験に合格しない。残った人たちの行き先も考えないで、とにかく金を巻き上げることだけを考える。逆に、3割の合格率というのも、以前は50倍以上の倍率だった司法試験から見れば雲泥の差で、今や資格試験の中で最も簡単な部類に入るだろう。法科大学院が定員割れを起こしているような事態だから、別に優秀な人の中で3割が選ばれるというのではない。学力だけで見るなら、質は相当下がることになる。しかもまずいことに、法科大学院に進むのは、就職との差を考えれば1000万から2000万の費用の差になるから、残るのはお坊ちゃんお嬢ちゃんが大半となるだろう。多彩な人材が得られない点でも大きく質は低下する。結局、利権屋が儲かる以外に何一ついいことはなかった。学校に長くいればそれでよくなるというものではなく、むしろ逆の事態の可能性を考えなければならない。
 学校の先生の世界でも、教員免許更新制というのが始まって、10年に一度その期限がやってくる。「先生になったからって安心じゃないんだ、いい制度だね」とでも思ったら大間違いで、別に再度試験をして勉強していなかった先生を落とす(仮にそうだとしても無意味な制度だが)というのではない。どこかの大学が主催する講習会に何日か通って何万円もの費用を支払い、お座なりなレポートなどは提出させるとしても、それでおしまいである。「教育が悪い、先生が悪い」というキャンペーンに乗せられてしまったお人好しな国民が、利権屋が先生たちから金を巻き上げるのを間接的にお手伝いしているだけのことである。
 修士などといえば聞こえがいいが、ただでさえ教育費がかかる日本で、いっそういい人材が確保できなくなっていく。これで消費税が上がるとなると、一層事態は悪くなる。昔「眠れる獅子」と言われた国は最近元気だが、逆に血を吸われすぎて意識がもうろうとしてきた国の最期は近いのかもしれない。
コメント

イジメは日本の伝統文化

国会事故調の黒川委員長によるい福島第一原発の事故原因は、
何と驚くことに『日本の独自の文化』らしいですよ。
黒川氏は長く外国で研究していて日本の学術会議の会長にもなったくらいの内外の事情に通じた人材です。
ですからこれは『間違いない』。
原発事故さえ日本の文化であるなら、それ以上にイジメは日本の文化の真髄でしょう。
日本には『和をもって尊しとなす』伝統がある。
しかし日本にも多くの人がいて『和』の心を理解できない人も生まれる。
そのような伝統からはみ出した困った人に『和』の心(日本文化)を教えるために古来から行われてきたのが『いじめ』です。
確かにいじめによる身体的・精神的苦痛は苦しいが、多くの人はそれを耐えた後に『和』の心を理解し、日本社会に溶け込んで生きていくことが出来るようになる。
いじめは日本の伝統的な教育手法で、現在、学校では『いじめ自殺』が大きな問題となっていますが、あくまでも防ぐべきは『自殺』であり、日本の伝統である『いじめ』ではありません。
従って、いじめに耐えることが出来る強い子供を育成することを、『いじめ自殺』対策の基本とするべきです。

私も幼い時分、疎開先の田舎で着るものも食べるものも無い状態で『赤だ』と集団による激しいいじめに耐えて現在に至っています。

Re: イジメは日本の伝統文化

宗純さまコメントありがとうございます。
 村八分というのも悪いイメージでしか語られませんが、一定の季節にはこれを採取してはいけないなどの掟を破ったことに対して課されるペナルティで、資源保護と持続可能性を確保する手段だったようですね。
 先日も親戚の集まりがあった時に、ある子どもが親戚のおじさんに叱られると、その母親はあとで「この子が傷つく」などと大騒ぎでした。私などは「その前に、このクソガキをちゃんと育てろよ」なんて思いましたが、いろんなことに耐える力が落ちていることは事実だと思います。
 原発についてはまた、別の「日本の伝統」かもしれません。戦争でも、補給すら考えずに勇ましいだけが取り柄の作戦(などと呼べるシロモノではありませんが)を立て、なんの責任も取らない、大日本帝国の伝統であるような気がします。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


偽装の連鎖 アポロの元ネタはソ連のルナ9号か


『堅い月面 チリなし』アポロ11号の3年前、1966年のルナ9号月面電送写真の謎 ソ連の無人月探査機ルナ9号は1966年2月3日に世界で初めて月面の『あらしの海』への軟着陸に成功。 二日後の2月5日、ソ連のタス通信は世界に向けてルナ9号の構造や飛行経路...


アラファト議長 放射性物質ポロニウム210「暗殺」疑惑


『パレスチナ自治政府議長(国家元首)の暗殺』 中東の衛星テレビ、アルジャジーラは3日、2004年に(死因は不明とされた)75歳で死亡したパレスチナ自治政府のアラファト議長の死因について、致死性の放射性物質ポロニウムで毒殺された可能性があると報じた。 ...


御用学者菊池誠(科学教)のアポロ疑惑に対する病的な偏執


『アポロ疑惑と9・11疑惑の不思議な関係』 『アメリカ(あるいは日本政府とか有名大学教授、東電)ともあろうものが白々しい嘘はつかない』、『権威あるものは(暴かれた時に恥ずかしいので)真っ赤な嘘はつかない』と心底信じているらしい『科学教』というものが我...


日本語と英語訳では違う国会事故調最終報告書の怪(資料)


『震災後の「メイド・イン・ジャパン」レッテルにご注意』フィナンシャル・タイムズ 2012年7月5日 ミュア・ディッキー東京支局長 津波で打撃を受けた福島第一原発の事故について大々的に調べた事故調査委員会の黒川清委員長は、根本的な事故原因は日本文化の欠落に根...


国会事故調最終報告書から見る福島第一原発の津波高


『津波の第一波は4メートルだった』 原子力ムラ関係者5人による独立民間事故調の報告書は『東電側の調査拒否』を理由にした、調査そのものがない『調査報告書』で、杜撰であるばかりか調査報告の名前に到底値しない不真面目なものだった。 こんなインチキ調査報告を有...


5年前のkikulogから見る「きくちまこと」9・11陰謀論考


『御用=権力(権威)との癒着構造』 菊池誠(kikulog)の不思議な話は、日本人独特の権力との一体構造を肯定する精神の問題が一番大きいでしょう。 普通の外国では『権力』(権威)と、我々一般市民の利害は『対立する』と考えられているのですが、『和を持って尊しと...


細野原発相の「菅前首相が日本救った」は都市伝説か


『自衛隊の逃亡は許したが、東電の逃亡は阻止した管直人』 東京電力福島第1原発事故を調査した民間の事故調査委員会(委員長・北沢宏一前科学技術振興機構理事長)は25日までに、菅直人首相(当時)や枝野幸男官房長官(現経済産業相)、細野豪志首相補佐官(現原発...


米海兵隊のオスプレイ日本配備の謎 原発やらスペースシャトルやらセグウェイやら


『何やら恥ずかしそうにセグウェイでエコ通勤するつくば市職員』  去年の原発事故の7ヵ月後に通勤実験と銘打って行ったが、たったの300mの移動で税金の無駄使いの見本のような茨城県の愚行である。エコが目的なら自転車に乗るか歩け。 チャリンコなら経費がセグ...


イジメは日本の伝統文化


『不倫と原発の過酷事故といじめと』 俳優の石田純一によると『不倫は日本の文化』であるらしいし、国会事故調査委員会の黒川清委員長によると福島第一原発の事故原因は、 何と驚くことに『日本の独自の文化』らしいですよ。 黒川清医師は長く外国で研究していて日本...


欧米の日本いじめか オリンピック開会式から強制退場


『赤い上着の日本選手団の前に立ちふさがって、行く手を阻む係員達』 前回記事で『いじめは日本の伝統文化』と書いたが、現在イギリスで開催されているロンドンオリンピックでは『日本』が陰湿ないじめ被害にあっているようです。 共同通信のロンドン発8月01日『聖火...


米NYタイムズ社説「在沖米軍の県外移設」不可避示唆


『米紙社説「地位協定の改定必要」』 米紙ニューヨーク・タイムズは3日付で『沖縄の怒り』と題する社説を掲載した。 相次ぐ米兵による事件で『沖縄県民は怒りを表現する形容詞が不...



copyright © A Tree at Ease all rights reserved.Powered by FC2ブログ