最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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 死刑廃止問題について触れると一番よくわかるのだが、とにかく死刑廃止と言うだけでものすごいかきこみがあり、それによると死刑廃止は狂った考えであり、私も死ななければならないほどらしい。だとしたら先進国の国民はみんな死ねとなるはずなのだが、そう書くと「よそはよそ」だそうだ。
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 次に反応の鋭いのは、韓国についてちょっといいことを書いた場合である。私は韓国ドラマが好きだし、焼き肉も好き。昔「韓国からの通信」(岩波新書)を読んで、韓国の人たちが早く民主主義を勝ち取ってほしいと心から願ったせいか、韓国が勝ち取り、また前進させつつある民主主義についても、うれしいと思うことが多い。たとえば、フランスの記者団が発表する報道の自由度、チェックしはじめて何年になるだろうか。一昨年あたり、韓国が日本を抜き、今では20位くらいの差がついてしまった(2006年は韓国31位、日本51位)。そういうことを書くと、韓国がいかに「民度」の低い国であるか、を必死になって書き込んでくる。

 他国の文化を理解するというのは困難なことで、犬を食用にすると非難している自分たちの国では毎年イルカを何万頭も殺している。犬とイルカ、どちらと比べられるのだろうか。
 鯨についても、食べて何が悪い、と私なども思うし、それを文化としている民族もあるが、北極海の氷に挟まってでられなくなった鯨を先進国が大船団を結成して救助にくる。ところが、アラスカの原住民は昔からそういう鯨を、神からの贈り物とありがたく食べていたそうである。それを野蛮というのは簡単だが、他者への狭量がなせる技かもしれない。

 それ以上に感じるのは、この書き込みがいったい何を言いたいのか、もう少し言えば、文章を成り立たせている情熱は何なのか、ということである。

 たとえば、アメリカ社会について批判的なことを書くと「どうして中国や韓国についても書かないのか」とくる。しかし、アメリカ社会について批判的なことを書くのは、そのアメリカの戦略が日本をも巻き込んで戦争を起こすかもしれないからであり、また医療制度についてはアメリカの制度をみれば日本の進む道がどのようなものであるかわかるからである。また、イラクで罪もない人を殺し続けるアメリカをサポートすることは、日本もその殺人に荷担することにもなる。私は、日本がそういう道に進むべきでない、荷担すべきでないと思うから書くのである。
 だからバランスをとって中国を悪く言うとか、韓国の文化が劣っているなどと書けばバランスがとれる、というものではない。
 こういう書き込みをする人というのは、いったい何をおそれているのだろうか、自分で物事を考えるというより、バランスが大切らで、右でも左でもない、中立であることが身上らしい。その「中立性」を問題にされると異様に反発する。ネット右翼のページをみるとたいてい、ポリティカルポジションのようなテストをしては、自分が真ん中であったとがんばっているものがあり、そういうことにすがらざるを得ない哀れさを感じさせる。

 「日本の首都は札幌だよ」「何を言っているんだ、広島だよ」「右も左も極端な意見ばかりだね。ちょうど中間の名古屋だよ」

 死刑がなければならないという情念はいったいどこから来るのか、韓国(確かにどこの国でも笑ってしまいたくなる行動をする人はいる)を嗤う情熱はどこから来るのか、いったい何のためにやっているのか、それでどんな満足を得たいのか。人が死ぬ喜び、他国が劣っていると思いこんで得られる満足、自分と自分の国の進歩のためにどれだけ有害であり、進歩を止めるか。他国が劣っていて、日本はすばらしい、愛すべき国であると思ってくれれば実に都合のよい人たちがきちんと裏で糸を引いていて、自分はその舞台で"バランスよく"踊らされているのではないか、そういうことを考えてみるべきだろう。

 まあそういう人に何を言っても無駄だろう。毎日、韓国がいかに劣った国であるか、という情念を吹き込んでくれる愚かな漫画でも読んで一人でにやにやしていればいいだろう。ただ、理由もなく人の悪口を言って「ねえ、君もそうだと思わない?」といっても残念ながら誰からも相手にされない。そういう言動が、さらにそれに同意することがいかに愚かであるかは大人はちゃんと学習しているからだ。
コメント

私がよく見る外国のいろんな街を旅する番組には、そこに登場する人物が、どこの国でも人の雰囲気は同じ感じで、旅人を温かく迎え、住人もみんな誠実そうに感じる。どこの国の人も生活者は、基本的に同じだと感じる。宗教や文化は違うけれど、生活者が、人として持っている感性は、どこの国の人も同じだと安心する。日本が国として必要なことは、近隣諸国と仲良くすることであり、決して誹謗中傷するこことではないはずだけど、不思議と中国、韓国、北朝鮮を、やたらと誹謗中傷するブログやコメントを見ることがある。私は、そういうブログやコメントに共通して感じることは、この人たちは、本当に何を人に伝えたいのか解からないと感じることです。ブログやコメントで、その人が、他の人に伝えたい情熱が感じられないことです。私は、死刑廃止論者ではないですが、死刑を廃止にするべきという人は、人間的に完成された崇高な人に、私には思えます。国民新党代表代行の亀井静香氏が、死刑廃止論者ですが、彼の国会での発言や政治姿勢から、粗野で野蛮で強引な感じがコイズミ改革の抵抗勢力の代表として、バッシングの標的になりましたが、実は、彼の尊敬する人物は、大塩平八郎であり、政治の基本を国民生活に置いている事実は、あまり知られていません。亀井氏は、本当は心のやさしい人なんだろうと思っています。

こんにちは sr400yoshiです
 そー言う人たちはたいてい国益っていいますよね…国益ってな~に?って突っ込みいれたくなるんですよ…そんな曖昧な事をいうわりには、重箱をつっつくようなこというなぁ ってね…
 国益っていう人たちは何してる人何かしら?と不思議に思うのです…普通、国益なんてこと考えるのは議員さんか、中央省庁のエリートさん位でしょ?それとも、ゲームのやりすぎでしょうか…冗談です
 死刑に対する疑義だけで国賊ものなんでしょうね…YESかNOなんでしょうか

実は若い頃の毛沢東も……

>scotti さん

基本的には死刑廃止論者でね.結局,政治的な必要性から文革が起きてしまった.民衆の死刑欲求という愚かさを制御できなかったという意味では,毛沢東も賢人ではなかったということになります.亀井氏も恐らくは昔のあさま山荘攻略でそれを感じ取ったのではないでしょうか.過激派学生を武器を取ったというだけで無理矢理に引きずり出して体格の良い機動隊に好きなだけ殴らせる.昔,学生はカップラーメンを食べている・機動隊はビフテキを食っているから,勝てるはずがないなんて冗談もありましたが(笑) そんな所から若き亀井氏の思想ができたんじゃないでしょうかねぇ.

大塩平八郎ですか

scottiさんコメントありがとうございます。
 幕府の役人でありながら、庶民の生活に共感し、自らその地位を捨てて庶民のために立ち上がる・・・。本当にすばらしい人です。大阪の誇りですね。
 権力に、票に汲々とする人たちを見るにつけ、なんと浅ましい人たちかと感じますね。
 信条を持たない人、理想を持たない人が政治を語り、情熱のない人たちがコメント欄を汚す、ということでしょうか。

そうかも

sr400yoshiさま、コメントありがとうございます。
そうですね。国益なんてよく大仰なことを考えつくものです。国民一人一人が幸せになるということからスタートしないと、何も見えてこない気がします。
 何をしている比とかについてはよくわかりませんが、お金をもらってリベラル派のブログに妨害しに来る人はいるみたいですね。お金もらっていない人はバカでしょう。どうせならお金もらえばいいのに。もらいもしないで人に嫌われ、バカにされることだけを書いていくわけですから本当に楽しい人たちです。

まあそういえば

Kaetzchenさんコメントありがとうございます。
 そういえば、レーニンも元々はそうなんですが、なかなか難しいのかもしれません。
 私は最近はガンジーにはまってますね。そのガンジーも民衆が簡単に挑発に乗っちゃうので、結構ショックを受けていた時代もあるみたいです。
 機動隊で思い出しましたが、小田実さんは三里塚空港周辺の人権侵害についてという小論を書いておられました。空港反対の是非は別にして、機動隊がおもしろ半分に人を殴っているとしか思えない事態について、法治国家として(というかその建前に対して)問題ではないか、という文でした。おもしろ半分の暴力は、最近の死刑に狂奔する世論にも共通するものがある気がします。

面白半分の死刑強要

luxemburg さん,私の拙い記事を読んで頂いて光栄です.私の小学校の同級生に機動隊に入った(入るしかなかった)乱暴者がいました.

大人になってから同窓会で会うと,かなり偏向した教育を受けているらしくて,たまにはデモでもやれよ,三里塚の過激派だけだと退屈なんだ,とお馬鹿なことを言ってました.バカ言え,剣道部の俺にクーデタ起こせって言うのかと,二人で馬鹿笑いしたのを覚えています.

酒の席とは言え,彼の暴論はそのまま,死刑賛成論などとストレートに結び付いているんじゃないかなと,私も率直に思いますね.東京都は自民党同士での決戦になりましたけど,恐らく両方に入れた人たちは,無意識に死刑を望んでいるのではないかと思って,ぞっとしました.

Kaetzchenさんこんばんは

機動隊も自衛隊も、そんなものなのでしょうね。日本人は誰もそういう意味で中立で公明正大な組織とは思っていませんね。よく書くことですが、ヨーロッパの人と話すと、警察や軍隊にそういう偏りを感じていないのがわかります。日本はこういうところ、まともじゃないですね。

luxemburg さん,こんにちは

ヨーロッパの人は「これはあくまで私事だが」と断って,堂々とホンネを言うことが多いですね.軍人でも警察官でも平気で反政府的なことを言う.中国でも同じ経験をして,びっくりしたことがあります.日本人は北朝鮮と似ていて,本当に金太郎アメですね.

人間を失わない

私は、強制収容所の最後の最後、全員「処分」せよといわれたドイツ兵が「こんなことしたって何の意味もない」と結構多くのユダヤ人を逃がし、逃げた人たちは貴重な証言者となっているわけですが、ハルピンの731部隊ではきっちり「処分」しました。最後の最後まで人間性を失い続けるところが情けないですね。今の日本でも公務員といったら骨の髄まで公務員で、相手と一個の人間として向き合ったら仕事なんてできないよという日本人が多い気がします。それどころか、一個の人間であることも忘れてしまったような人が。

人間である=性悪説である

先日亡くなられた,小田実さんの『中流の復興』(ブログの写真はなんか不鮮明なので,もう一度スキャンしなおします)を読んでいて,小田さんがハーバード大と無銭旅行で学び取ったのは,人間の「原罪」ではないかと思っていたりします.人間は常に弱いもので罪を負っている,だから圧倒的に権力を持つ「神」を仮定しないと収拾がつかなくなる.そして中産階級を増やさなければ必ず貧民から暴動が起こる.それを「テロリスト」と呼んで差別するのは間違った政治だと…….

私はそういう意味では既に「日本人でない」のかも知れませんね.逆に言うと,杉本良夫さんのように「日本人を捨てる」ことで初めてまともな国際人になれるのかも知れません.

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