最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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 二大政党制が成立して政権交代が生じたというのであれば、普通に考えれば自民党は次は勝つかもしれない。しかし、自民党の人たちはおそらく自分たちがどういう存在であるか、何もわかっていないのだろう。今年が赤組なら来年は白組の番だ、と紅白歌合戦程度に考えているとしか思えない。
 前にも書いたが、残念ながら自動的に白組の地位が与えられる訳ではなく、自民党はこのまま消滅するおそれが高い。自民党の腐敗した長老たちが自分たちにとって都合のいい候補者をおして、その傀儡が総裁になるようではもちろんもうおしまいだし、それに反対する勢力が、世代交代だなどという表面的な問題に収斂させているようで、それにも何の展望もない。

 例えば、以前も書いたが、おそらく中堅議員にあたる山本一太とかいう議員が、森永卓郎のラジオ番組で「消費税を上げれば、よしもっとがんばろう、となって経済が上向くかもしれない」といっているのをこの耳で聞いてしまったので、中堅といってもこんな人間がいるようでは世代交代しても自民党は将来がないと思っている。この人もまさか本気でそうは思っていないだろう、欠陥品を売りつけていることがわかっているセールスマンが卑屈な笑いで相手をだまそうとしているだけだ。人間として最低限の誠意がない、そういう人間だらけになってしまった。
 私は、民主党の岡田、菅、鳩山、小沢らは不器用なところがあったり、誤解を受けやすい性格だったりするかもしれないが、それなりに誠意を持った人たちという印象を持っている。だから、完全に自民党は人材の点で底をついているといってもいい。郵政民営化の一件で、城内ひろしのような人間としての誠意を備えた人間をほぼ全員失ってしまった。
 今回の自民党総裁選をみればよくわかる。去年自民党総裁になりたい人間はたくさんいたはずである。与謝野は年齢的に無理がきかないというのなら今回出なくても仕方がないが、残りの3人は今回立候補していなければおかしい。一年経って3人が3人とも総裁になる気を失ったということはあり得ないはずである。もちろん、去年の総裁選レース自体がお祭りにするためだけの当て馬だったというのならわからないでもないが、もしそうだとすれば、そういうでたらめを党を挙げて演出していたのだから、自民党自体が詐欺集団であることの証明となる。
 その中で珍しく光を放つのが河野太郎であると私は思っている。自民党などにろくな人間はいないと思っていたが、私はこの人が書いたごまめの歯ぎしりの中で、なぜ中国が靖国神社にこだわるか、という説明をしている文を読み、なるほどと思った。
 簡単にいうと、田中角栄と周恩来が日中平和条約を締結するときの合意として、中国人も日本人も、一部の軍国主義者が起こした戦争の犠牲者という見地からは手をとりあうことができる。ところが、日本はその軍国主義者の中心であるA級戦犯を靖国神社に祀った。もちろん、それを個人としてお参りすることは個人の内心の問題だから自由である。しかし、内閣総理大臣たる○○として参拝する、つまり公式参拝は両国の合意に反することになる。それを中国は問題にしているのだろう、ということである。私自身の靖国に対するスタンスは別として、この話はなるほどと理解できた。中国が内心の問題である参拝にケチを付けるなどもってのほかだ、とか内政干渉だ、などと見当はずれなことを言っていても何の未来もない。また、こういう議論をすると、それでも日本人か、中国の肩を持つのか、というような反応をしていても何も進まない。そういう偏狭な考えの政治家はいても迷惑なだけである。そういう中で河野太郎は最低限事態を理解して問題を解決していく能力のある、自民党内で希有な存在であると感じた。
 だが、どうも彼も総裁に選ばれそうにない。自民党はやはり今のところ、変わろうとしていないというしかない。

 さらにもっともっとおおきな問題がある。仮に、河野太郎が選ばれたとしても自民党には将来がない。なぜか、それは彼がもはや時代遅れとなった小さな政府を標榜しているからだ。民主党との違いを強調しようとしていっているだけかもしれないが、もしそうなら自民党は気を衒っただけのポピュリズム政党ということになり、それならそれで未来がない。おそらくそうではなく、かなり本気で小さな政府がよいと思っているのだろう。それはもはやだめなのだ。
 小さな政府のように資本主義を信頼する政党は生き残れない。それは社会主義とか共産主義ということではなく、資本主義を前提としつつ、政府がどのような役割を果たすか、この点を提示しないで「夜警以外には、何もしない政党です」というのは、もはや終わっているのだ。
 長くなったので、この点は次回書こうと思う。
コメント

自民党に葬送の歌を

自民党は、日本の繁栄を作りだした政党ではない。子供を苦しめ、国民を貧窮させた政党です。
自民党・官僚政治の悪質さは「おバカ教育の構造」(阿吽正望 日新報道)で、明らかにされています。
すべての教員、教育関係者に読ませて下さい。

私もそう思います

国民を貧窮させたというのはおっしゃるとおりだと思います。税金と自分のお金の区別もつかなくなっていたのでしょう。これからもどんどん実態が明らかになってくると期待したいです。

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