最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

プロフィール

Luxemburg

Author:Luxemburg
ときどき生存確認程度に記事を書いてます。体も心も生きてます。


最近のトラックバック


月別アーカイブ


参加しています
Under the Sun、護憲派アマゾネス軍団
/JANJAN参考サイト
DATE: CATEGORY:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
DATE: CATEGORY:未分類
 軍事独裁政権で始まり、民意を無視したまま国家を私物化しつづけた140年間もの政治が幕を閉じ、初めて日本人が自ら政権を選んだ、民主主義政治がスタートした。
 マスコミの全体的な論調は、小選挙区制・二大政党制を採用した時点で政権交代可能な仕組みができた。つまりそのときに民主主義は機能し始めた。にもかかわらず、自民党はそれに頭がついていかず、永久に与党でいられるとでも思ったのか、慢心したために本当に政権交代が起こってしまった。逆に民主党が同じような慢心をすると、逆に作用する、というようなものである。

 マスコミがこのように考える前提として
1. アメリカ・イギリスの二大政党制が民主主義の理想である
2. 小選挙区制が政権交代を可能にした
3. 極端な議席差も、与党がリーダーシップをとって政治を行うために必要であり、死票や民意のゆがみという短所を補って余りある
4. 今回の政権交代は政権担当可能な政党同士で行われた、この制度が予定した政権交代のあり方である

 と考えていると思われる。しかし、
1. 小選挙区制、二大政党制は理想ではない
 アメリカ・イギリスの政治は現象面において最悪といってよい。多様な国民の意思を反映できず、ビンのラベルの表と裏、中身はほとんどおなじ、という結果をもたらす。

2. 小選挙区制は政権交代を遅らせた
 たとえば比例代表制であれば、もう長いこと自民党の得票率は30%台であり、公明党をあわせても50%行くなどということはなかったことから、とっくに政権交代しているはずである。政権交代可能な選挙制度というのはマヤカシである。
 逆に小選挙区制さえなければ、小泉政権などというゾンビに日本中が食い荒らされることなどなかった。その間に自殺した人はもう戻ってこないのだ。国民の怒りをぎりぎりまで沸騰させてからでなければ政権交代できない小選挙区制は、バスチーユ襲撃まで倒れないアンシャン・レジームと同じで、政権交代を妨げた。小選挙区制が政権可能な制度というなら、ブルボン王朝だって政権交代を可能にするしくみだった、といってもいいくらいだ。

3.極端な議席差は政治を不安定にする
 実際、自民党は何度民意とかけ離れた政策を衆議院の3分の2を使った再議決で乗り切ったことか。今回はありがたいことに民主党が衆議院の3分の2をとっていないから再議決は結構難しいと思われるが、危険であることは変わりがない。その上選挙のたびに大量の失業者と大量の素人政治家を生み出すことが果たして小選挙区制によるリーダシップと言えるのか、理解に苦しむ。

4. 今回の政権交代は、マルコス政権打倒
一度の政権交代もなく140年間続いた官僚支配と腐敗政治に終止符が打たれた。今回の選挙はフィリピンなどでいえばマルコス政権打倒だったといえる。自民党は政権担当可能な政党でもなんでもなく、ただの無能な寄生虫に過ぎず、今後日本がマルコス政権に戻ることはありえない。自民党という寄生虫は宿主から離れてもまだうごめいているが、栄養を自分で得る力などない以上、すぐに死滅する。つまり、自民党は消滅する。自民党という名前のままであっても、まったく別の中身になったとすれば話は変わるが、二度と「自民党政治」に戻ることはないだろう。
 但し、民主党が官僚やアメリカや財界の圧力でじわじわと自民党政治に近づいていくことはありうる。それを打倒するとすれば新しい極を形成することが急務となる。

 マスコミの報道は相変わらず国民をだまそうとしているのか、本当に自分たちでもわかっていないのか、自民党と民主党の二大政党制が定着するかのようにいうが、今のところは民主党の一党独裁が定着する気配が強い。どれだけわれわれが早く新しい極を作れるか、もしくはもっと根本的に、このばかばかしい小選挙区制をやめて比例代表制に向かえるか。地殻変動は今始まったばかりだが、今まではじまらなかったことからすれば、すばらしい進歩である。
コメント

韓国より11年遅れ

日本を丸ごとをアメリカの属領に改造しようと日々努力していた売国勢力の一党独裁自民党とその自民党の手足となっていた破壊的カルトの敗北は、何よりも喜ばしい。
だからと言って『日本に二大政党による政権交代』何てマスコミの宣伝は『冗談も休み休みに言え』という程度のお粗末な認識で、
護憲派ブログは数々あれど、今回手放しで民主党勝利を絶賛する論調が多い中で、
的確に日本の現状や特異な政治史を踏まえて考えている、情勢分析や歴史認識で飛び抜けているぴか一の記事です。

Re: 韓国より11年遅れ

コメントありがとうございました。

> 日本を丸ごとをアメリカの属領に改造しようと日々努力していた売国勢力の一党独裁自民党とその自民党の手足となっていた破壊的カルトの敗北は、何よりも喜ばしい。

 おっしゃる通り、重しがとれた爽快感を感じます。もちろんこれを本物にするために努力がまだまだ必要ですが。

> だからと言って『日本に二大政党による政権交代』何てマスコミの宣伝は『冗談も休み休みに言え』という程度のお粗末な認識

 北朝鮮と同じで、国家の根本的な姿そのものがだまされている感じがします。
 今後こういうところも明らかになっていけばいいのですがなかなか難しいでしょうね。

一言一句、おっしゃるとおりだと思います !
ネットの中で納まっているのが惜しすぎる言論です!

実は私も

ホタルさまコメントありがとうございます。実は私自身も、比較的最近まで小選挙区制のメリットとかデメリットとかいう話にだまされていたような気がします。
 イデオロギーなどという前に、こういう不合理な制度をやめてほしいものですね。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


こんなのにしがみつく都の自公って何?(ショート・エントリィ)


今気がついて慌ててUPします!まず読んでください!豊洲の問題です!********「スポニチ」***************築地移転先 最大1200倍のベンゼン 東京都中央区の築地市場の移転先となっている豊洲地区(江東区)から高濃度の汚染物質が検出された問題で、都は2日、汚染が


蒼いウサギではなく赤いニシンだった酒井法子


歴史的な政権交代の、歴史上最長40日間の選挙戦で、市民の世論形成で最も影響が有る映像メディア(テレビのニュース枠)は、まるで酒井法子が立候補してるんじゃないと勘違いするほど『酒井法子 さかいのりこ』一辺倒であった。新聞とは違い時間的制約が有る放送では、国民



copyright © A Tree at Ease all rights reserved.Powered by FC2ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。