もはや誰が見ても宮崎県はこの権力偏愛者の踏み台だった。コケにされたのは、自民党であり、愚弄されたのは国民であり、踏みつけにされたのは宮崎県民だった。
国民から愛想をつかされ、自民党から用なしとされたこの男を宮崎県民だけは「お帰りなさい」とでもいうのだろうか。
ビートたけしを使って「しかられた」形にして元の鞘に収まろうとする、どこかの組織のけじめのような発想は民主主義社会のそれではない。この姑息さもまた政治家としての、というより人間としての資質をうかがわせる。
確かにコメディアン時代に問題を起こしたかもしれない。それでも彼が本当に生まれ変わったのなら不問に付す、というのが世論だったし、私も以前のことなど知らないし問題にもしない。問題は知事になってからである。道路特定財源のときもそうだった。宮崎のことなどどうでもよく、自民党に尻尾を振ることだけを考える。
地方を荒廃させてでも自民党に取り入ろうとする。
今も地方分権といいながら、自分が中央に行ったら、次の宮崎県知事は「
1週間に1回は(宮崎に)帰ってきて『これはこのようにして』と口出しする。事実上の知事はぼくだから、次に知事になる方は傀儡(かいらい)政権ですね」(7/20:asahi.com)。これなら、彼の言う「分権」など実現しないほうがはるかにましである。この点は橋下も同じで、自分の教育方針を受け入れない府下の市町村長は落選させよ、などと教育内容にまで介入しようとする。こんな人間が「分権」を唱える異常さに気づかないのが宮崎県民と大阪府民なのだろうか。
結局自分の権力志向を満足させたいだけ。知事である間は権力増大に都合がいいから地方分権を主張するが、中央に行けば知事は傀儡である。われわれは、民主主義社会においてこんな危険な権力志向の持主を排除しなければならないことを過去から学んだのではなかったか。こちらがいくらコメディアンのころの失敗は不問に付そうと思っていても、彼自身が覚えていて、権力を獲得することでそれを補おうとするのであれば、そんなものに付き合うことはできない。
最近の行動を見ていても馬脚を現してきた感じだ。風向きが悪いとなると、こんどは新聞記者に対して自分にもプライバシーがあるんだから付きまとわないでくれ、ストーカーで訴えるなどとブチ切れたらしい。確か以前には別の女性記者に「お泊り取材」までさせていたのではなかったか。熱心な取材を歓迎し、よくいろんな記者が泊まっていくのだと言い訳していたが、今度はプライバシーか。分権を言いながら一方で傀儡、女性が泊まってまで「取材」することを認めながらプライバシー。結局何の理屈もなく自分の都合のいいようにものを動かそうとし、気に食わないとブチぎれる。こんな人間が中央権力を握らなくてよかったと思うと同時に、宮崎県民も再考してもらいたいと思う。
次はどうするのか。ご本人によると「
国政に転身しない場合は残り任期を「ふらーっとして過ごす」」そうである。任期終了まで次のチャンスがなければまた知事選に出馬するしかなくなる。何の恥じらいもなく、宮崎県と県民のために、とでもいうのか。どげんかせんといかんのはあなたの人間性ではないのか。
東国原は知事も辞任せよ。いや、死んだ犬をけってどうする、というかもしれない。しかし、民主主義社会において排除しなければいけない人間とはどういうものなのか、けじめをきちんとつける問題だとすれば、やるべきことはある。東国原をはじめとして、こういう権力偏愛者を順に、丁寧に消していく作業を始めるべきではないか。
みな感じることは同じか、あちこちでこの声が聞かれる
西日本新聞7/17:「東国原知事不出馬『心離れた』『背信行為』『騒動』に厳しい目 各党反発 県政運営多難に」J-CASTニュース:7/17
県民も政党もそっぽ 東国原知事地元での「凋落」宮崎県の商業関係者は、「知事が国政に行くという話が出たときから、『宮崎は踏み台じゃない!何様のつもりだ!』と思い、怒り心頭だった」と打ち明ける。任期半ばでの転身という無責任さもそうだが、知事に就任以来ずっと応援してきたことに対する裏切りだ、と感じたからだそうだ。
また、転身の相談を東京にいる師匠(ビートたけし)にしたことも、「宮崎県を軽んじている」と感じた
。
そのまんま東の政策秘書は
民主党は橋下みたいな下衆な人間に擦り寄ってどうする???
私は、彼らのような人物をテレビを使ってモンスターにしてはいけないと思っています。
テレビが仕掛けた人気者に政党が擦り寄っては民主主義が危うくなります。
知事会は直轄負担金廃止を提言するなら、市町村に同じ事しているのを先ず止めてみせてはどうですか。
消費税増税を提言する知事会、
みんなで提言すれば怖くないの発想でしょうか?
そのまんま東にビートたけしが提言したのはこの発想?
なるほど
とりごんさま、コメントありがとうございます
突然ではございますが、
7月22日(新月・皆既日食)
8月6日(満月)
その後の(新月・満月)に
植草一秀さんの実刑判決、収監に異議あり!!
抗議、その他 ブログで同日一斉発信をしたいと思います。
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植草一秀さんを守りたい!「みんなでブログ・デモ行進」のお知らせ。
ブログで同日一斉に発信!
http://www.asyura2.com/09/nametoroku5/msg/209.html
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自由参加です。
よろしくお願いいたします。
県民性の証明
今の日本の国会を牛耳っている国会議員そのものを東国原が演じただけだと思います。
あの軍団の下品さそのものの権力志向を演じてくれました。
宮崎県民の県民性は次の知事選で見えてくるでしょう。
一票で一矢を報いてください。
お願いいたします。
今度の衆議院選も。
夏みかんさんこんにちは
実はこのコメントを発見するのが遅れまして、ブログデモに参加できませんでした。次回参加します。
自民党らしい姿
すりよる自民党の姿、それにイスを用意せよという尊大な上に権力欲むき出しの醜い姿、まさに自民党が演じるにふさわしい東国原シアターだったと思います。われわれ自身も東国原の問題はまさに自民党の姿であることを念頭において行動しなければいけないと思っています。
そう! 排除!
これ、素敵です。まさにその通りです。
ヒト科ヒト属の集団は、抛っておけばピラミッド型社会を形成する強い傾向がある。原始の狩猟採集小規模家族集団の多くは、フラットな社会(民主主義と言えるでしょう)を維持するために、支配力を獲得しようとする個人を引きずり降ろす不断の努力をしていました。
しかし、集団の拡張と共にピラミッド傾向が勝って今の状況。だからこそ今の私たちは益々不断の努力をしなければいけない。民主主義に害を及ぼす者は、しっかりと排除していかなければ。
コメントありがとうございます
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