最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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 小沢が企業からの政治献金廃止を主張したことについて、「いま企業献金をもらってるくせに、おかしいじゃないか」という何もわかっていない意見がある。

明治時代からの政治の悪弊
 明治維新のころから日本は官僚国家である。明治維新を近代化と思い込んでいる人もいるが勘違いだ。たとえば、近代化につきものの議会が開かれなかったことをどう説明するのか。「維新」を遂行した人たちの頭も、攘夷などといっているような低レベルで、外国が強いとわかればとたんにひれ伏すような卑屈な小物たちである。彼らにアイディアなどもなく、江戸幕府のブレーンたちが考えた近代化策をただパクっただけのお粗末。唯一、「江戸時代は鎖国で遅れていた、それを明治維新で近代化した」という洗脳にだけは成功した。
 明治半ば、帝国議会を形だけは開いたものの、議会自体も貴族院などの身分制度(維新で打破さ
れたなどウソである)の上にあり、さらに政府はその議会からすら超然としており、軍事独裁政権であることは変わらなかった。その後政党政治が芽生え始めたら、その党首を「金権政治家」と非難し、真に受けた(意を受けた?)右翼が襲撃してそれを殺すということの繰り返しだった。

官僚機構が権力維持する方法
 ただ、さすがに現在では暗殺はそれほど多用せず、電車に乗る男性なら痴漢に仕立て上げる。乗らない場合には、犯罪をでっち上げる。「留学生の素朴な疑問」で書いたが、制限速度を守って走っている車はない。いたらただの迷惑行為である。つまりわざと守れないように法律を作っておく、そして普段はほうっておき、気が向いたときに自由に「犯罪」にする。一種の専断的刑事司法というやつで、この仕組みを見ただけでも、日本がどんな国かわかる。
 警察と国税を使えば、官僚機構に従順な操り人形のような議員(族議員)を飼いならしておくことができる。その体制が転覆されそうになると、大正デモクラシーのときと同じで野党政治家は「金権政治家」になる。小沢の事件もこの流れの中にあるといっていい。

情報がオープンになれば打破できる
 この官僚支配と政治献金がどう関係するかだが、官僚機構はこのような専断的強権を振るうだけでなく、情報を集中して持っている。本来公が持つ情報は国民の財産であるはずなのだが、出さない。受信料を集めて作った番組をある程度自由に再利用させるのがBBC、自分たちの私物と考え、子会社に天下ってその甘い汁を吸うのがNHKだが、官僚機構もまた税金を元に得た資料を自分たちの私利私欲のためにだけ使う。もちろん野党政治家にはその情報は使わせない。
 情報を隠しておいて「野党は政権担当能力を示すのであれば反対ばかりでなく対案を出せ」という挑発を、操り人形である与党政治家にさせる。本来はこれに乗せられてはいけないのである。情報が隠された中で対案を作るのはきわめて困難で、情報を持っている官僚機構側が都合のいい数字だけを出し、ほかを隠しながら「財源がない」などと批判するのはきわめて簡単である。ただ、乗せられてはいけないといって反対だけだと洗脳の行き届いている人が「政権担当能力がないのか」と誤解するかもしれないため、ある程度ビジョンを示す程度でも実現可能な案として高速道路無料化や農業振興策を提示する必要がある。
 そうなると、与党側政治家なら、毎日官僚に残業させて、答弁を書いてもらい、漢字にルビまでふらせて、棒読みしていればよいかもしれないが、情報を隠されている野党側は対案を出すどころか、質問をするだけでも相当な調査が必要である。
 しかし、もしさっき言ったBBCのように、国民の金で集めた情報は国民のもの、どんどん情報を公開し、誰でもこれを使って政治を考えることができる、という仕組みを作れば、官僚機構は打破され、野党も情報がわざと隠された中での調査を強いられることもなく、政治献金はだんだんと不要になるのである。小沢が政権をとったら政治献金を廃止する、というのはこのように政治のあり方を変えていこうというものであり、意図的な情報隠しが行われる現在の仕組みの下で質問し、対案の提出をする、その調査のために政治献金を必要としていることと、なんら矛盾していないのである。

沖縄返還密約の公開とも関連する
 先般、民主党の岡田さんが沖縄返還密約の資料もすべて公開する、と驚きの発表をした。この情報公開もいまの話の流れで考えると、政治献金を廃止するという小沢の主張と無関係ではなく、情報が開かれたものになっていくだけで、官僚機構の持つ専断的な権力は弱められていく。そういう政治のあり方を目指す、という一つの流れで考える必要がある。
 なお、官僚を悪者のように考えたが、悪いのはこの「機構」である。個々の人間は組織の中の生きた人間に過ぎず、死刑を執行する人が殺人を許された巨大な権力の持主であると考えるのが間違いであるのと同じである。この改革は彼らにとってもプラスをもたらす。漢字すら読めないレベルの人間のためにウソの作文をし、深夜に及ぶ残業で唯一の楽しみがタクシーで出る缶ビールなどというゆがんだ生活からも解放される。
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