最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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前回、世襲について書くはずだったのにあまり関係のない話になってしまったが、今回は本題に入る。
 さて、私が好きだといった東MAX、確かに親が面白いから息子も面白いとは限らない、コメディアンは実力の世界である、と彼が言った話に戻る。彼のいうことは半分は当たりだと思う。ただ、コメディアンは実力と簡単にいえるだろうか。

世襲と七光りは違う
 たとえば竹下元総理の孫であることを売りにしている人がいる。もちろん彼は実力で勝負しようとしたのであって、最初からそれを利用しようとした恥知らずな人間ではないし、見た目もどこかかわいらしく、好印象でその上面白いとも思う。しかし、彼は実力で勝負してもおそらく一生テレビに出ることはなかった。チャンスの段階で雲泥の差がある。それだけではない。今も、どこかお茶目な笑顔が竹下元総理を思わせることが一切なく、おじいちゃんの話題を一切ネタにせず、果たして出続けることが出来るかどうかはわからない。おじいちゃんのおかげ、と正直に話す素直さは、本人だけのものかもしれないが、「おじいちゃんなしの素直な人間」が売れるかどうか。私は東八郎を知らず、純粋に東MAXを面白がっているため、彼については実力のある人だと思うが、コメディアンがすべてそう、ということはなさそうに思える。
 ただし、この問題は世襲というより七光りという問題である。地位そのものが受け継がれるのではなく、ただ親の光が届いていて、彼の足元を明るくしている。本人にとってそれはメリットでもあるが、迷惑でもあろう。自分の意思でそれから脱却できない、自分の存在を示すことが出来ない悔しさ、もどかしさから逃れることが出来ない、その世襲の苦しみというのはあるかもしれない。

本当に子供は被害者なのか
 しかし、本当は芸名を変えるなど、やる方法はいくらでもあるはずだ。実際、東MAXは最初違う芸名だったという。しかし残念ながら、まわりがそのエサを逃さないから事実上は逃れられないのかもしれないが、本当に100パーセント周りからの強制で自分は完全な被害者なのか。先日、自分が誰の子供といわれたくないために台湾に行って勝負したタレントの話を聞いたことがあるが、まったく分野や国を変える人が一方にいる。いま、本当に明日のパンにも困る人に対して、「親がえらいのも苦労はあるんだよ」というのが果たして説得力があるのかどうか。

世襲は自然である?
 私が尊敬するレーシングドライバーの中島悟さんの言葉は印象に残った。親が子供に伝えようとすることは自然であって、自分が昔の農民だったら、種のまき方から収穫の仕方まで子供に伝えるだろう、それは歴史において自然なことである。ぜんぜん違うことをやる子供というのはえらいと思うが、そうでないとおかしいというのも違うのではないか、という。
 昔家庭教師をしていて思ったのは、知的な家庭に育つ子供は何の勉強もしなくても最初から方法論が知的だということ。考え方、問題意識の持ち方、取り組み方、すべて親と同じ食卓にいるだけで、家庭教師何百万円分以上のものを家庭で学んでいる。世襲がいけないのなら、食卓での会話を禁止しろ?そんなことはありえない。

これは世襲の問題ではない
 親が自分のもっているものを意識、無意識を問わず子供に受け継ぎ、身につけさせるということは、子供をどうそだてるかの問題である。確かにいい親と悪い親があっていい親からいいものを引き継ぐことは避けられないが、それは世襲とは違う。
 世襲というのは、親がどう子供を育て、その子供がどう親を引き継いでいるかという(容姿などの外見も含めて)子供の中身の問題とは別に、その子供の中身にかかわらず外側に王様や政治家のポストが事実上用意されている、社長のポストが事実上用意されているということである。
 だから、中島悟が、親が子供に伝えるのは自然といったときにスタジオの皆さんは、「これは世襲という話とは違うんじゃないか」というべきだった。
 テレヤツの掲示板にも「身体能力が高い人がプロアスリートになったり、容姿の良い人がタレントになったりと、何が違うのでしょうか?」というふうにまったくわかっていない意見が出るのは当然である。答えまで言ってあげないと、わからない人は増えている。
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「北朝鮮の人工衛星」批判社説に疑問


『新聞時評』毎日新聞3月10日朝刊  浅井基文広島市立大学広島平和研究所長私は、全国紙の社説に関心を持っている。特に毎日、朝日は、他の全国紙に比べ公正性、中立性が高いと見れれている。したがって、読者にとっては物事の判断の指標として受け止められる確率が格段に



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