最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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 前回も書いたが、小選挙区制がいまの日本を悪くした。
 例えば、世論から完全に隔絶したところにいる麻生政権、こんな状態ならまず、次の選挙を恐れる自民党議員にもっと大きな動きがあって良いはずなのに、ごく一部をのぞいて動きが出ない。本来ならもっといろんな形で造反が起こり、解散総選挙になるか、そこまでいかなくても定額給付金のような国民の多くが反対する施策は引っ込めざるを得ないはずだ。しかし、間違っているとわかっていても動きが出ない。

 現実問題として与党内に動きが出ないとなかなか日本の政治は動かない。たしかに、社会の教科書などでは,裁判所が権力をチェックする、などと絵空事がかかれているかもしれないが,そもそも内閣が選んだ裁判官のチェックに期待するなどありえない。内閣と議会の関係も、権力の分離を重視する大統領制と違って議院内閣制ではもともとチェックが働きにくい構造になっている。議会の与党が内閣を作るからだ。政党がなく、個々の議員がばらばらだった時代なら議会が「この内閣には任せられない」という意思を表示することも考えられた。しかし、政党への従属が強まった現代では、議員は内閣を支える多数党にからめとられているからチェックは働きにくい。
 だから、現代の権力分立は、与野党の対立によって、つまり政権交代があるというおそれによってチェックさすると説明される。何年か後には総選挙があるからいずれはそうかもしれない。ただ,わたしが与党政治家だったら、4年という長い衆議院の任期をにらんで、最初の2年ほどに悪事の限りをつくし、後の2年はだらだら無為に過ごすだろう。自分達の既得権益を考えたらそれを手放すような「善行」を積む気はないし、かといって後半2年も悪事を続ければ政権の座から滑り落ちるから、だらだらと無為に過ごし、国民に政治への失望感をあたえ、批判票の勢いを削ぐようにする。結局、野党によるチェックというのはなかなか現実味を帯びにくい。だからその前に与党内で造反や新党結成の動きが具体化すれば、権力へのチェックは迅速に働くことが期待できる。

 中選挙区制では、ある程度それも現実味があった。しかし,小選挙区制ではそういう動きが生じにくい。造反すれば自民党は刺客を送ってくるし、一方で既にその選挙区には民主党の候補者がいる。もともと造反しそうな議員は次の選挙が恐いような人だから,そんな冒険はできない。結局世襲のバカ殿が勝手なことしやがって、と思っても身動きがとれない。結果、国民の意思から遊離した政権がつづく。
 これが小選挙区制の「政治の安定」というものなら、そしてそれが国民のためというのなら余計なお世話である。小選挙区制は選挙の段階からして国民の意思から遊離した政権ができてしまう(与党40%、野党A30%、B20%、C10%の場合、与党が4割の得票で全議席を独占する。この仮定は日本では数字遊びではなく,かなり現実味がある)が、それだけでなく衆議院の任期途中でもチェックが働かず,国民の意思から遊離する。
 比例代表では、上のような得票の場合、安定政権ができず、政治が停滞して却って国民の不利益、などとおためごかしなことがいわれるが、上のような得票で別に政治が混乱するとは限らない。総理大臣指名においては、40%の議席を持つ与党と30%の議席を持つ野党Aの大連合になる可能性が高い。国民の70%が支持する内閣ができることになる。しかし、定額給付金のようなアホ施策が出てきたら、それに対してはABCの反対、つまり6割が反対しそうだから実現しない、というより最初からそんな案は出てこないだろう。徹頭徹尾国民の意思から遊離し、迷走する内閣よりもはるかに政治は安定する。確かに法案のたびに政策協定が必要になるかもしれないが、法案というのは議会の意思である。権力分立である以上、内閣の出す法案がそのまま通って当たり前という事態の方がおかしいのであり,それは政治の安定ではない。逆に内閣とは別に議会の意思を形成しなければ法案が通らないというのは健全な民主主義であって、そのような調整が必要なあり方を政治の混乱というひとは、独裁と政治の安定を間違えているのではないか。
 国民の意思を反映した議会を求める。これが私たちの権利であるという認識がひろがれば日本は変わる気がする。政権批判を装って、怪しげな「知性」や根拠のない「分析」で政治のバラモン教化に手を貸し、かえって政治に対する嫌気を助長し,失望感を増幅して批判票を巧妙に封じ込めるような評論もよく見られるが、政治はそう難しくない。国民の意思にしたがった政治をまずやってみる、それでうまくいかないことがわかってから「民主主義なんて衆愚政治だよ」と上から目線で批評すればよい。その時には愚にもつかない「知性」より国民一般の知恵の方がはるかに上であることが既に明らかになってしまっているだろうけれど。
コメント

国民の多様な価値観を反映出来る中選挙区と比例代表併用こそが理想的だと思います。
日本人の長い物に巻かれる習性を考えると米国式の二大政党では官僚の悪巧みを暴く前に政治家が弱みを握られて本気の改革は出来ないと思います。

自民による自民の為の自民党の選挙制s度

今、麻生首相を変えたいと思っている日本人が大多数で、支持者は10人に一人程度。
自民党員でも過半数の党員や議員が『何とかして辞めさせたい』と考えている。
しかし行動を起こすと『小選挙区制』の為に選挙の時に公認されなかったり刺客を送られては怖い為に、思っていても何も行動できない。
昔の自民党は、議員一人一人の『自分党』で有ると言われていた。
当時のような13年前の中選挙区制なら、自民党議員の反乱で今頃は麻生内閣は崩壊しているし総選挙なんかも、とうの昔に実施されている。
たぶん政権交代も何回も起こっているかもしれない。
今のような100年に一度の経済危機の時代に政治が何も出来ない、何も動かない原因は矢張り中選挙制度を『小選挙区制』に変えた事が大きく影響している。

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