最上の帽子は頭にのっていることを忘るるような帽子である。最上の政府は存在を忘るるような政府である。
----徳冨蘆花「謀反論」

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 一体今の日本を悪くしたのは何か、という犯人探しがあちこちで行われている。サッカーや野球のように終わってしまったものについては、犯人探しなどいじめの様相をなすが、政治となると別である。日本がどちらへ向かうべきかを考える上で避けて通れない問題だからだ。
 ここでまた「テレビってヤツは」という番組の話から書いてしまうのだが、ゲスト出演していた鈴木宗雄さんは「小泉政治」としていた。もちろん答えとして合格点だが、それはヒトラーが悪かったというのと同じで、日本が二度と小泉政治のような間違いを起こさないためにどうしたらいいのか、というところまで考えた答えがほしい。

 一方、同じ番組に出ていた野中広務は「小選挙区制」と答えた。そう、この小選挙区制が勝ちもしていない小泉をおだてて木に登らせた犯人である。

 日本が民主主義の国家というのなら、議席の分布は国民の投票結果を可能な限り反映していなければならない。民主主義におけるわれわれの権利というべきだ。だから比例代表制が選挙制度の基本でなければならない。比例代表制だと政権が不安定になり、混乱するという昔の議論をオウムのように繰り返す人もいるが、それは、純粋な帝国主義者から純粋な共産主義者までいるほどのイデオロギーの幅があるような時代の議論に過ぎず、日本のように自民党ですら平和を標榜し、共産党といってもせいぜい普通の民主主義政党程度のことしか言っていないような日本にはまったく当てはまらない議論である。政治学的にはこういうイデオロギー的な分布の場合、穏健な多党制となるに過ぎないと考えられている。
 1993年ごろだったか、「政治改革」(山口二郎著:岩波新書)の中でも、比例代表制が日本の政治にはよいのではないか、ということが書かれていたが、そのとおりだと思う。今の日本には必要な制度である。
 ただ、再度言うが、日本に向いているとかいないとかではなく、これはわれわれの権利であるということだ。政治に関する権利としては参政権がある、というかもしれないが、参政権だけなら別に小選挙区制でもいいことになるだろう。
 いやいや、選挙権くらいでは終わらせない、投票価値の平等の平等も認めましょう、というかもしれない。しかし、それは死票になること自体はそれに反しないことになる。憲法学者は空理空論ばかりを並べるから、どうせ考えるのはここまでである。
 私は民主主義であること自体が制度であるだけでなく人権でなければならないと思っている。日本国憲法は、民主主義を一切権利として認めていないどころか民主主義そのものを認めていない。うそだと思ったら、民主という言葉のひとつでもあるかどうかチェックしてみたらわかるだろう。
 私たちは、自分たちの意思をその形のまま国政に反映させる権利を持っている、今まで政治家や裁判官や憲法学者がごまかしてきたことだ。彼らは、民主主義の代わりに無内容な「国民主権」なるヌエのような概念を持ち出して、「あなたはこの服を選んだけど、あなたにはこちらのほうが似合っているからあなたのために私がこの服を着せてあげる、究極的にはあなたはこっちが好きなはずなのよ」と、金だけはしっかりとって、はるかに価値の低い服を着せようとする。
 民主主義は権利である。これに反する政府は正統性を持たない。

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