中国で4人もの日本人が死刑の執行をうけた。いずれも麻薬犯罪であるという。その執行数、さらにその犯罪の内容からショックを受けている人が多いと思うし、もちろん私もその一人である。ただ、日本も死刑存置国であることから、この事態のとらえ方にはなかなか複雑なものがある。
日本は人を殺したときにだけ死刑が適用されるから、あんな国とは違うという人もいるかもしれないが、内乱罪や外患誘致罪などは人を殺さなくても死刑である。ただ現実にそういうことがないから適用されていないだけで、さらにいえば殺すに至らない殺人未遂でも死刑は可能である。
そもそも何を重大犯罪であるとみるかはその国家の問題であって、いつも「内政干渉だ」などという人の言葉を借りるなら、それこそ「内政干渉」である。
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