軍事独裁政権で始まり、民意を無視したまま国家を私物化しつづけた140年間もの政治が幕を閉じ、初めて日本人が自ら政権を選んだ、民主主義政治がスタートした。
マスコミの全体的な論調は、小選挙区制・二大政党制を採用した時点で政権交代可能な仕組みができた。つまりそのときに民主主義は機能し始めた。にもかかわらず、自民党はそれに頭がついていかず、永久に与党でいられるとでも思ったのか、慢心したために本当に政権交代が起こってしまった。逆に民主党が同じような慢心をすると、逆に作用する、というようなものである。
マスコミがこのように考える前提として
1. アメリカ・イギリスの二大政党制が民主主義の理想である
2. 小選挙区制が政権交代を可能にした
3. 極端な議席差も、与党がリーダーシップをとって政治を行うために必要であり、死票や民意のゆがみという短所を補って余りある
4. 今回の政権交代は政権担当可能な政党同士で行われた、この制度が予定した政権交代のあり方である
と考えていると思われる。しかし、
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