私は基本的にコンビニというものを利用しないので、あまりその実態というものを考えたことがなかったが、「セブン-イレブンの正体」(古川琢也と週間金曜日取材班著)を読んでみて、明るいイメージと裏腹に、コンビニというのは実に困った存在だと感じた。
毎日弁当を36万食廃棄
この本によると、毎日セブンイレブンだけでお弁当が36万食廃棄されている計算になるという。セブンイレブンの店舗が全コンビニの4分の1強であることからするとコンビニ業界だけで150万食近い弁当が捨てられることになる。食料自給率の低い日本でどうしてこんなことが生ずるのか、この廃棄には過剰仕入れでも儲かる会計の仕組みがあるという。
普通なら売り上げから仕入原価(過剰仕入れ、廃棄分を含む)を差し引いて利益を計算するところ、セブンイレブン式の会計では、過剰仕入れ、廃棄がなかったかのようにして利益を計算し、そこからセブンイレブン本社にセブンイレブンチャージ(自前店舗を持つ加盟店の場合粗利の43%)を支払うらしい。
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