どうも拉致問題というものがよくわからず、周りの人に聞いてみても、拉致はあったに違いない、とはいうものの、あの計算高い北朝鮮が何のためにやったのか、聞いてみたら誰も答えてくれない。
日本語教師というのなら専門的な語学教師を雇ったほうがいいし、朝鮮総連の人に頼んだほうがはるかに簡単だと思うのだが、これらの疑問に答えられる人はいない。また、若い男性をも拉致しようと思えば、最低でも3人くらいの工作員が必要で、そんな人たちが、日本海側の海岸をうろちょろしていたとしたら、相当目立つだろうし、見つかって国際問題になる危険を冒してまで拉致を行うメリットはどこにあるのか、納得できる理由はないのか、というと、最後は「でも金正日が認めているじゃない」という話になる。不思議な話である。金正日なんてうそつきで信用できるわけがないという人が、この問題については金正日に全幅の信頼を寄せている。
そう、確かに金正日が認めた。しかしそうなるといっそう奇妙だ。国家が謀略をやったとき、その国はまずそれを認めない。後になって、東京裁判のようなことでもあれば、実は関東軍の謀略であったというようなことが白日の下にさらされる。それでもその国は正面から認めることはまれであり、認めるということ自体、そもそも信用できない。
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