中央と地方の格差、難しい問題のようで、実際には大して難しくない。バランスの取れた国土にするには、農業を振興すればいいだけのことである。その方法も難しくない。EUで当たり前のように行われている農家への直接補償をするだけである(
以前の記事)。
財源は簡単に見つかる。前にも書いたとおり、日本の道路予算は12兆、イギリスは1兆以下である。国土の比率を考えても、日本は1兆5千億程度の道路予算(現在の8分の1)でよい。もちろん、ガソリン暫定税率は余裕で廃止できる。その上で2兆円ほど農業の補助に回す。食糧自給率は上がるどころかほぼ100%になる。地方の過疎化は止まる。人がバランスよく地方で暮らすようになれば、都心のラッシュも渋滞も緩和される。日本全体が暮らしやすくなる。東京一極集中より安全保障面でもよくなる。
食料は地産地消となる。顔が見える地域の関係で供給される食糧の安全、安心感が得られるようになる。
そうすれば本当に地方が豊かになる。原発を受け入れろ、基地を受け入れなければ破綻するぞと脅されることもない。地方に活気が戻ってから財源を地方に移転する。本当の地方分権を実現する。県をやめて藩に戻し(江戸時代に結構いじられたとはいえ、藩はその地方の自然的な区切りに応じて定められているという)、その地方が自治的に政治を行えるようにする。
日本人は、政府がじゃまさえしなければ国土を、地方をよくする力を持っている。幕末に訪れた外国人たちが、日本の国土を、よく手入れされた庭園であるかのように賞賛するのを聞けばよくわかる(
以前の記事)。そうなれば、おそらく観光客は爆発的に増える。その収入で国は栄える。「美しい国」などと醜悪な政治家に言わせなければ、この国はいくらでも美しくできる。
そういう言い方をすると日本人だけがいい国を作れるようにも聞こえるかもしれないが、もちろんどこの国でもその点は同じである。フィンランドの教育は国家が介入しないからうまくいっている。日本は富国強兵の頃から、都合のいい兵隊を養成しようとするから教育が荒廃する。だからどの国でも、その地方に任せるような国は国土が美しく、人も穏やかに育つ可能性がある。
ただ日本の場合、他国に比べても気候が温和だから、厳しい土地に暮らす人たちには申し訳ないが、日本はもっとも穏やかに、のんびりとした人と国土になりうる。日本の自然がもつ美しさがそのまま活かされる。それがそれぞれの国の美しさとなる。日本のような気候はヨーロッパと違うので、それはそれで魅力的な観光地となるだろう。
それが幕末の日本だったのではないか。当時は飛行機などなかったが、江戸時代の自然と人が戻ってくれば、今なら爆発的に観光客が訪れるだろう。
その逆の事態が岩国で起こるかもしれない。地方を荒廃させておいて、米軍基地を受け入れよ、そうでなければ市庁舎の建設すらさせない、そういう脅しがある。
暴力、権力というのは味を占めると麻薬のようなものだという。一度脅してそれが通用するとなると、何度でもクセになる。だから、とにかく最初の段階でぴしゃりと言っておく必要がある。これはそういう相手への対処としてよく言われることである。
岩国の人たちは、それが正しいと言われても、私たち一人じゃやれないじゃないか、と思うかもしれない。しかし、今は情勢が違う。上に書いたような政治が、あと少しで実現する、その可能性は見えて来つつある。
あ、都々逸ね。とむ丸さん何かコメントしてね。
岩国市長は日本の首長(主張)
ここから未来が 見えてくる
う~ん、全然洒落てないね。次回に期待を
とにかく
とにもかくにも
TB感謝
TBありがとうございます。最近FC2にTBが通らないので返すことができません。
前半の農業を保護しようってのはいいですね。ほんとにちゃんとこの国のことを考えたら、仰せのようなことになるのでしょうが、現実は破滅にむけ政治がされている気がしてなりません。
田舎で農業かぁ、いいなぁ、やりたいなぁ、って軟弱な街の人間がいうほど楽じゃないかな。
食の安全
FC2のトラックバックは受けるのも送るのもあまり調子よくありません。
農業がきちんと保護されれば、私もやりたいと思ってます。みんな半分企業で働いて半分農業をやればいいんです。農業は難しいとは思いますが、教わってがんばりたいです。
無理やりコメント
すみません、無理やりコメントさせて。
これから都々逸ブログに転身すべく技を鍛えているところです。
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